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その正体は??
久しぶりに週刊誌を買ったのは
明日以降のブログで紹介する事件が発端だ。

週刊誌を読むのは図書館か病院の待合室、
自分で買ったのは何時以来なのだろう? 覚えが無い。

「週刊新潮」、ここには1960年から続く人気コラムがある。

タイトルは「東京情報」、執筆者はヤン・デンマン、
オランダ人の名前ながらハッキリとした素性は明かされていない。

知る人ぞ知るでは、新潮社の天皇、怪物と言われ、
同社の取締役を務めた斎藤十一と言われている。

彼は私の卒業した麻布高校の大先輩、
ユニークな社会人を輩出する校風だけに頷ける。

ただ、彼は2000年に死亡している、
一方、コラムは続いている。

現在のヤン・デンマンの正体や如何に?

本号では、五輪招致活動を振りかえりつつ
日本人の苦手とするロビー活動の何たるかを
英・仏記者のコメントとして指摘している。

巻頭の言葉が「申し訳ないがアホくさい」である。

五輪メダリストを前面に押し出した日本の活動、
こんなやり方では招致できるわけは無いと切って捨てている。

更に、東京五輪を実現するには相当汚い手段を使わぬと
日本人の血税が無駄になると警告している。

すなわち、東京五輪の是非ではなく
招致するならば、それなりの手練手管が必要だ。

これが真意だ。




ここは日本を良く知る外人記者の溜まり場、
新宿の思い出横丁の、とある薄暗い居酒屋。

出てくる酒と料理の品々が、
紹興酒にキクラゲの玉子炒め、レバニラ炒めとくれば
どのような店かは容易に想像がつく。

フランス人記者の感想、
「猪瀬に五輪招致は無理だ。
 袖の下を使おうにも都議会で共産党に追及され立ち往生、
 その点、韓国には買収の文化がある。
 その結果、レスリングが外されてテコンドーが残った。
 挙句の果てにIOC発行の冊子には
 ”テコンドーは世界140カ国で普及”との
 嘘っぱちの記事まで出るありさまだ」

韓国のIOC委員に勲章、名誉博士号まで送ったロビー活動、
これが摩訶不思議なレスリング落選、テコンドー生き残りの結果となった。

イギリス人記者はシニカルに言う。
「ロビー活動は深謀遠慮、
 相手の弱みを握り、そこにつけこむ。
 選考委員の調査を徹底的に行い個々にアプローチをする。
 
 この能力に秀でているのがアメリカのCIA、
 ソ連時代のKGBはその上を行っていたかもしれない。
 残念ながらこの分野での日本の感覚は非常に鈍い」

徐々に話はオリンピックそのものとは離れ
ロビー活動の在り方、重要性に移ってゆく。

最後に、店で鍋を操っている無精ひげの店員が割って入る。

「ナラ言うけどな。世界を動かしているのはアメリカだ。
 そしてアソコの議員をカネで動かしているのが
 我が国と中東の某国だ。
 歴史的事実なんてロビー活動で決まるんだ。
 我が国は絶対に無駄なカネは使わない」

筆者の言葉、「これには完敗だ」で終わる。

日本のロビー活動のまずさは
昭和に入ってから酷くなる一方となった。

これについて言及していくと長くなるのでやめる。

日本のオリンピック招致活動、
朗報に結びついてくれれば良いのだが。

余談ながら小生の推測を付記するが、
この記事を書いているのは日本人に違いない。

ゴーストライターは誰だ??

参考:週刊新潮 3月21日号
    コラム「東京情報」より
by shige_keura | 2013-03-21 10:01 | その他
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