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4度目にして初体験 -不快!!”おえーっ”-
バレーダンサーが横たわっているわけではない。
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手術直後、病室に帰った私、白い靴下は、
「エコノミー症候群」でお馴染みの
「静脈血栓塞栓症」から守るためのものだ。

写真を撮ったのは、見舞いを兼ねた取材?
取材をかねた見舞い?に来た長女の手によるものである。

手術の内容が内容なので
鼻腔には止血と消毒の為にガーゼが入れられ、
その上、鼻の出入り口は綿球でしっかりとガードされている。
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それでも、時間の経過と共に綿球が赤く染まってくる。

一方、鼻と口とは繋がっているし、そこには何の防御は施されていない。

その為、鼻から流れ出る血が口の中に溜まり
ティッシュで拭いても拭いても止まらない。

先生からは決して飲みこまず拭きとるように言われているが
言われなくても、こんな気持ちの悪いものを飲みこむ気にもならぬ。

やがて、口の中は出血のためヌルヌル、ドローリ、
口の上顎には血液が薄い膜となってへばりついている。

「血糊」なる言葉を初めて実感したが、
この不快感は相当なものだ。

一夜明けた翌日は頭痛と吐き気に悩まされた。

吐き気は全身麻酔の後遺症、
頭痛は鼻腔に詰め込まれたガーゼが圧迫しているためだ。

従って、この日は私としては珍しくも食欲ゼロ、
加えて、額付近の重苦しい頭痛、
吐き気止めと頭痛薬の処方で何とか乗り切った。





翌朝、担当医が病室に現れこう言った。

「診察室に来て下さい、
 鼻のガーゼを抜き取りましょう」

突然のお報せ、心の準備は無い、
頭痛の種、ガーゼが無くなるのは有難い、
しかし、抜かれるときの痛みはどうなんだろう?

先生の答えはこうだ。
「痛みと言うよりも気持ち悪いと思います
 ズルズル、ニョロニョロって言うような感じかな」

今まさに、ピンセットが鼻腔に差し込まれガーゼが抜かれる。

眼を開けてはいられない、
いられないが、真っ赤に染まったガーゼが
あたかもミミズのように鼻腔から這い出して来る様子が脳裏に浮かぶ。

「あっ、確かに! これかーー!」

”にょろり にょろり”、右側の鼻腔からガーゼが出た、
続いて、左側から”ズルズル”、これで終了、やれやれだ。

ところが、ところが、「では右側から2番目のガーゼを抜きまーす」

「何-??? 一体何枚ガーゼが入っているの?」

「片側3枚ですから全部で6枚のガーゼを抜きまーす」

そんなに、軽い調子で言うなよ。

”ズルズル、ニョロニョロ、ニョロ-リ”
全部で6匹の真っ赤なミミズが鼻腔から這い出た。

不快な作業が終わった。

鼻腔には綿球は詰められてはいるが
あの不快な頭痛は嘘のように消えて行った。

そりゃそうだろう。

6枚のガーゼが鼻の奥の院に詰め込まれたのだから
それによる頭部への圧迫は相当のものがあっても不思議じゃない。

退院予定日まであと4日、先が見えてきたぞ。
by shige_keura | 2013-03-27 08:57 | その他
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