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天下りの特等席
「人生の特等席」、クリント・イーストウッド主演、
昔ながらの自分の目と耳に頼るプロ野球スカウトのお話、
最近見た映画の中では最も好きな作品だ。

プロ野球はアメリカ、日本、国は違えど
夢をはぐくむ健全な娯楽スポーツの筆頭にあると言って良い。

その日本プロ野球が、
ボールの飛ぶ、飛ばないで大きく揺れている。

野球に興味のある方ならば
今年の異変をとうに嗅ぎ取っていた。

2011年統一球採用以来激減した本塁打、
それが、本年に入りピンポン玉のようにボールが飛んでいく。

「これはおかしい? ボールを代えたに違いない」

一般ファンならば誰もが抱く疑問に対し
日本プロ野球機構、ボースメーカー(ミズノ)は一貫して否定し続けた。

よせばよいのに、提灯持ちのマスコミは
「統一球に打者が慣れてきたためだ」とほざいた。

野球ファンの目をなめるなよ!
おめーら、何か隠してるな!!

そして、本日、プロ野球機構は一転
ボールをシーズン当初より代えた事、
ボールメーカーには、これを発表するなと緘口令をしいた、
つまり、事実を隠蔽してきたことを告白した。

この馬鹿野郎めが!!

加藤コミッショナーは謝罪会見をしたが
その言い草が振るっている。

「私は何も聞いていなかった。
 しかし、これは、私としては不祥事だと思っていない、
 今後、ガバナンスの強化に努めたい」

2,3行目のくだりは矛盾に満ち満ち
本人も常識あらば妙な事を言ったなと
今頃反省しているだろう。

ただ、「私は何も聞いていない」のくだり、
これは、現在の日本プロ野球のコミッショナーの存在を考えると
あながち嘘とは言えないと考える。





私がプロ野球に興味を持った頃
福井某という初代コミッショナーの存在を知った。

彼がコミッショナーに就いたのが1951年
以来、62年間で11名のコミッショナーが誕生した。

彼等がコミッショナーに就く前職を挙げてみよう。

初代が検事総長、次が最高裁判事、
3、4代目、東大名誉教授、5代目、早稲田総長、
6代目、富士銀頭取、7代目、最高裁判事、
8代目、法制局局長、9代目、官房副長官、
10代目、公取委員長、11代目、駐米大使、
見事なまでに不適格な人々が並ぶ。

一目見て、コミッショナーの座は
ぬくぬくと過ごす天下りの腰かけだと分かる。

彼等には社会的地位があったことは認めるが、
野球とは何かの知識が十分とはとても考えられず、
プロ野球を経営と考えて、どのようなかじ取りを行うかの自意識もない。

メージャーリーグを見てみよう。

1921年初代コミッショナー誕生以来
92年間で僅か9名のコミッショナーを数えるのみだ。

人により差はあるし、
中には激務で1年半後に心臓発作で亡くなった人も居る。

ただ言えるのは、彼等は必死に
コミッショナーとしての職を全うしようと努力した。

彼等の中には政治家から着任したものも居るが
スポーツ愛好家、球団オ―ナーから転身した者もいる。

つまり、野球を愛する人たちが仕事についていた。

野球を愛する人ならば、
どうすれば、もっとファンが増えるだろうか、
その為には野球をより魅力的なものにしなければいけない、
そのなかで、どうやれば、球団経営が上手くゆくだろうかを考えた。

中でも、6代目のピーター・ユべロスは
ロサンジェルス・オリンピック成功を買われてコミッショナーに着任し
敏腕をふるって大リーグ経営の健全化を推進した。

プロ野球のコミッショナーとは
その組織の最高責任者であり最高の権限を有する人である。

ならば、日本はボールの様な枝葉末節で国際統一を図るのではなく
もっと、根本的なことでアメリカの良い面を学ばねばならない。

少なくとも、日本のプロ野球コミッショナーの椅子は
「天下りの特等席」であってはならぬのだ。

最後に巨人の阿部選手の述べたコメントで締めくくろう。

「ボールが飛ぶ飛ばないの論議をすること自体
 すごく恥ずかしいことだと思います」
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by shige_keura | 2013-06-12 23:40 | スポーツ | Comments(2)
Commented by おお at 2013-06-13 16:36 x
貴意見に同感です。言うに事欠いて、知らなかったの不祥事とは考えないだの、そういうのを恥知らずというのですね。腹が立ってしょうがありません。
Commented by shige_keura at 2013-06-13 22:36
おおさま、ご意見有難うございました。
子供のころから野球を愛し続けた小生にとって、
これほど腹立たしい思いをしたのは何時以来でしょうか、
正々堂々と勝負するスポーツをつかさどる人のセリフとは!
即刻座を退くことが世間の常識と思うのですが・・・・・
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