今日は独りで食べる昼食、
すでに献立は決まっている。 献立と言っても至極簡単なもの、 冷蔵庫に家内が作り置きした牛肉のソボロを利用するものだ。 牛肉のソボロと言えば炒り卵と合わせた二色ご飯に決まっている。 中学・高校時代、母が作ってくれたお弁当、 その中でも「二色ご飯」弁当はお気に入りの筆頭格だった。 弁当の蓋を取ると、 一面に黄色と焦げ茶に色分けされた景色が広がっている。 「おーッ、今日は二色弁当じゃないか!」、 自然と箸の速度が速くなっていく。 上から箸を突っ込むと 丁度中間ぐらいに海苔とオカカが敷き詰められている。 これを牛肉そぼろと炒り卵と混ぜ合わせて口にかっこんでいく、 なんと云う旨さだろう。 本日は牛肉ソボロがすでにあるので あとは炒り卵を作るだけで良い。 ところが、この段階で失敗してしまった。 デジカメで撮影しながら炒り卵を作るのは至難の業、 本来は6本ほどの箸を使って ただひたすら親の仇を討つように卵をかき混ぜねばならぬ。 そうすることで、きめ細かい上品な炒り卵が完成するのだが、 どうも、理想と現実とはかけ離れた姿となってしまった。 こうなれば、あとは一工夫、 ベランダの大葉を数枚刻み込み添えることで 黄色、焦げ茶、緑と色彩感覚豊かな昼食が出来上がり。 上にたっぷりともみ海苔をふって あとは見てくれも構わずドンブリをかき混ぜて がっつりと食べていくのみだ。 無我夢中で食べ終わったあと、 冷えた加賀棒茶が、これまた実に爽やかだ。 今日も35度の暑い日が予想され、 ベランダから見える景色も陽炎が立っているようだ。
by shige_keura
| 2013-07-18 08:58
| 食
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