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”サヨナラ”繋がり  -2-
川島雄三さんが映画、「貸間あり」に込た想い、
それをズバリ言い当てた人は小沢昭一さん。

この方も異能・異才、
その芸域は映画・舞台・放送・文筆・俳句・等
とてつもなく広くそして深い。

               (小沢昭一さん代表作「”エロ事師たちより” 人類学入門」)
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特に日本全国自分の足で回り、目で確かめ
滅びつつある放浪芸の伝承にかけたエネルギーには頭が下がる。

小沢さんはこう言う。

「”貸間ありは”川島雄三作品のなかで
 ”幕末太陽傳”、”しとやかな獣”、洲崎パラダイス 赤信号”と並びベスト4、
 なんでこんなに評価が低いのかその理由が分からない」

小沢さんのエッセイ集、「雑学大会」の中で
”露悪と自虐・川島雄三”の一文を寄せている。

「貸間あり」は川島さんが珍しく自己を語った映画、
主人公は川島さん自身、
露悪的・自虐的に自己を苛んでいる。
監督は自分の真面目さを照れたからこそ
俗悪的と決め付けられる仕上げをした。

これはまさに正鵠を得ている。

小沢さんの意見を読む読まないでは
映画の評価が、まるで変わってくる。

自らを「川島組」の組頭を自認する
小沢さんならではの言葉である。






サヨナラ繋がりのお二人のプロフィールを比較してみよう

         川島雄三             寺山修司
出身    青森県下北半島         青森県弘前市

生涯    1918-1963(45歳没) 1935-1983(47歳没)

なんと全速で人生を駆け抜けたお二人であることか!

さて愈々、ここでお二人の座右の銘、
「サヨナラだけが人生だ」に入っていこう。
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これは元を辿れば、唐時代の詩人
于武陵(うぶりょう)の「勧酒」の一節の訳である。

先ずは原文から行こう。

勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生即別離

次に岩波新書の訳を紹介しよう。

君にすすめる黄金のさかずき
なみなみとついだこの酒を辞退などするものでないよ
この世の中は、花が咲けば、とかく雨風が多いもの
人が生きていくうちには別離ばかり多いものだ。

ここで登場するのが井伏鱒二氏、
歴史上に残る名訳をされている。

               (20代の井伏鱒二氏)
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このサカヅキを受けてくれ
どうぞ、なみなみと注がせておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
サヨナラだけが人生だ

これぞ名訳中の名訳と言わずしてなんとする。

言わんとしている所は、
「人生即別離」であるから、
その時その時を大事にしよう。

最後に名訳の続きを記して終わりとする。

サヨナラだけが人生ならば  また来る春はなんだろう
遥かなる地の果てに咲いている  野の白百合はなんだろう
サヨナラだけが人生ならば  めぐりあう日はなんだろう
やさしいやさしい夕焼けと  ふたりの愛はなんだろう
サヨナラだけが人生ならば  建てた我が家はなんだろう
さみしいさみしい平原に  ともす灯はなんだろう
サヨナラだけが人生ならば  人生なんかいりません

この続きを書いた人、
それは寺山修司さんである。
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by shige_keura | 2013-09-17 22:54 | | Comments(0)
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