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晩秋の向島 -至福のひと時-
2010年、毎年恒例となった「大田商い観光展」
4階の大ホールは定刻を前に黒山の人だかり、
大劇場のお芝居の始まりもかくやといった熱気にあふれていた。

今回の目玉、小沢昭一さんのトークショー、
「小沢昭一的蒲田のこころ」開演直前だ。
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400人収容のホールは予約でほぼ一杯、
入場できぬと分かって落胆する人、怒る人、
主催者側の対応は難儀を極めた。

小沢昭一さんの人気の凄さに今さらながらに驚いた。

定刻を10分ほど過ぎた頃
聴衆の心配を尻目に主人公は飄々と舞台に登場した。
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演壇前のテーブルからコップを手にとってひと言、
「ここに居られる人たちだけの健康を祈って乾杯!」

あとは、小沢昭一さんのペースに乗せられて
聴衆は話芸に酔い、ハモニカ演奏にヤンヤヤンヤ、
1時間半があっという間に過ぎていった。






小沢さんは自らを「元祖・家元・蒲田行進曲」と呼ぶ。

それは、小沢さんのお生まれになった1929年に
松竹キネマ蒲田撮影所の所歌ともなった「蒲田行進曲」が
生まれたことにもあるのかもしれない。

4歳の時から10数年小沢さんが暮らした蒲田の街には
きっと「蒲田行進曲」が鳴り響いていたに違いない。

小沢さんは度々このような事を仰っていた。

「蒲田は僕の心のふるさと、今ある活力源の全ては蒲田にあります。
 
 僕はね”場末”っていう言葉をいい意味で使っているんだけど、
 僕がいた戦前の蒲田はその”場末”だったと思うんだ。
 下町でもない、都会でもない、かと言って田舎でもない。
 それぞれがほど良く混じりあって、
 ものすごくエネルギー満ちあふれた街ですね。
 
 そのエネルギーが今の私を生み出したといっていいですかなぁ」

蒲田を語る真打ちは小沢昭一さんをおいていない。

満場を酔わせたトークショーのあと、
控室で小沢先輩とお話しする幸運に恵まれた。
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「なんだー、君も麻布か――
 おかしな学校だったけど、良かったよな」
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最後に優しい笑顔を見せてこう締めくくられた。

「蒲田のことならいつでも話しますから
 声を掛けてね」

柄にもなく遠慮してしまい、
それっきりになってしまった事を悔やんでも悔やみきれない。

眼前の墓石から声が聞こえてくるようだ。
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「蒲田って所は面白いだろう、
 何しろ”場末”のエネルギーは凄いんだから」

このエネルギーを私も頂戴して
来年以降も映画祭を続けてみるとしようか。
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「有難うございました、小沢先輩」
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by shige_keura | 2013-11-06 08:40 | | Comments(0)
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