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金沢2泊3日 -創業天保元年ー
老舗の表札を見た「旅は道連れ」の先輩が呟いた。

「これは中日、高木ドラゴンズだ」

表札には「高木竜」、確かに高木ドラゴンなのだが
金沢のドラゴンは若さあふれた昇り竜、
73歳の老いぼれ中日・高木竜と比べて貰っちゃ困る。
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何せ、こちとらの高木竜は若干33歳ながら創業天保元年(1830年)、
麹一筋の金沢名店、「高木糀店」の8代目だーー!!
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さてさて、御同輩、糀も麹も読み方は「こうじ」
その違いは何処にあるのか? お分かりかな?

諸説あるが、ハッキリしているのは次のとおりである。

「こうじ」は米・麦・大豆などの穀類から作るが
漢字としては「麹」と「糀」の二つがあり
前者は中国から伝わった漢字であり
後者、「糀」は明治時代に日本で生まれた漢字(国字)である。

又、「糀」については米麹のみを表すとの解釈もあるが
ここ、「高木糀商店」では北海道産の大豆から美味しいお味噌を作っている。
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尚、この老舗の現在の屋号は「高木麹商店」だが
店先掲げてある看板には「麹」の字が使われ、
明治以前から商いをしている歴史の古さを物語っている。
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8代目、高木竜さんは目を輝かせ言う。
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「糀は日本の食文化の要です。
 今は市内に2軒しかなくなった糀屋ですが
 雨が多く湿度が保たれる金沢は糀造りの適地、
 ならば、日本の食文化を継承していかねばならない」
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糀造りは朝が早い。
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外は漆黒の闇の朝4時、
金沢市より指定保存建築物とされている店内では
若夫婦とご両親4人の作業が始まる。
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辛く厳しいお仕事が、
名前の通りの”米の花”、純白の「糀」を生む。
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若き竜と奥様の御健闘を切にお祈りする次第である。
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いつものように、米麹と甘酒、
そしてこの季節限定の蕪の漬物を購入した。
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何故、麹商店に蕪の漬物かと言うと
金沢の季節の風物詩が「かぶら鮨」、
この名物を作るには新鮮なブリ、と甘味の或る蕪、
そして、芳醇な麹味噌が必要になるわけである。
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つまり、かぶら鮨は「高木麹商店」
季節限定の特別商品であり、
そこから、副産物とは言え、美味しい蕪の漬物が生まれる。

店をあとにする時、
背後から「又、どうぞいらしてください」
カップルの明るい声がかかった。
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by shige_keura | 2014-01-31 10:54 | | Comments(0)
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