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島便り -最後の砦ー
沖縄は日本で唯一、太平洋戦争で地上戦が行われた場所、
それゆえ、今でも痛ましい戦争の爪痕が残っている。

1944年10月、アメリカの爆撃により
那覇市の90%が破壊された。

10月末、日本は戦艦大和を出撃させたがあえなく轟沈、
日本艦隊は壊滅的な打撃をこうむった。

それでも戦争を続ける日本、
沖縄は本土の盾とならされたが米軍の猛攻を防げるものではなかった。

翌年の3月26日、「鉄の暴風」と呼ばれる米軍の攻撃開始、
南部の喜屋武半島には1カ月で680万発の砲弾が撃ち込まれた。
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これは、住民一人当たり約50発に相当し、
今でも2,200トンの不発弾が残り
完全撤去は2090年以降だと言う。
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日米の兵力差は歴然としていた。

米軍兵士   548,000名 (沖縄人口、45万人)
日本軍兵士  102,000名

アメリカ艦船  1,500
日本艦船     300-400

勝敗の帰趨は明白である。




このような最中、那覇の海を見下ろす丘に
1944年8月に海軍司令部の壕を築かれた。

機密保持の為に3,000人の兵士が
3カ月の期間でツルハシを振るって作り上げた。
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入口から薄暗い通路の階段90段下りると
その先に450m、蟻の巣のような司令部が今でも残っている。
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司令官室、通信室、信号室、作戦会議室、医療室、
手造りの司令部の実体が次々と現れてくる。
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ここに、1945年1月責任者として着任したのが大田少将で、
彼は那覇の悲惨な実態と瀕する危機を知事に代わって軍部に報告している。

今でも多くの日本企業がそうであるように
現場の意見に対して本部は耳を貸さない。

状況はますます深刻化し、
壕の中は人々が溢れかえり
横になることも出来ぬ為、立ったまま仮眠を取るしかなかった。
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更には壕内にはトイレが設けられていなかったので
衛生面、臭気は最悪の状況となっていった。
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その中から、突撃用の扉から
毎日のように兵士は出撃し、全員が帰らぬ人となった。
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6月13日、アメリカ軍の猛攻に耐えきれぬ司令部
遂に大田少将はじめ多くの兵士は壕内で自決した。
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司令官室の壁には自決の際に使った手榴弾の痕跡が
今でも生々しく残っている。
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どうして、もっと前に戦争を止められなかったのであろうか?
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戦争は全てを狂わせてしまう。
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ここは沖縄本島、南端、糸満市郊外の平和祈念公園。
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ここに沖縄戦で尊い命を失った
自分自身に非常に所縁の深い人も含め
20万人以上の人々が眠っている。
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丘の上の「平和の灯」から海を見渡すと
天気が良ければ座間味諸島の姿が認められる。
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そこは1945年アメリカ軍が最初に上陸し、
沖縄の悪夢が始まった場所である。
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半年後に広島・長崎に原爆投下、
漸く戦争は終結するのだが、
まさに遅きに失した決断である。

現首相は靖国参拝のあと、次のように公言した。

「不戦の誓いを新たにする為の参拝である」

その言や良し!
是非とも言行一致で国をリードして欲しいものだ。
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by shige_keura | 2014-02-25 16:08 | | Comments(0)
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