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風雪の金沢 -冬の風物詩-
北陸地方の冬の風物詩の一つが「かぶら寿司」である。

北風が強くなる11月中旬を過ぎると
北陸にはときおり関東では季節外れの雷鳴がとどろく。

これを「ぶり起こし」と土地では名付けている。

大きな雷鳴に驚き、活動を開始し始めた
脂の乗ったブリの季節到来というわけである。

このブリの切り身を塩漬けにし、
同じく塩漬けにした蕪に挟みこんで
細く切った人参や昆布と共に米麹で漬け込んで
発酵させたのが「かぶら寿司」
北陸ならではの食材である。

今でも金沢の多くの家庭では
家に伝わる「かぶら寿司」を作り
お正月のお節のひとつにしている。








ここは市内・東茶屋街のほど近くにある高木麹店、
金沢に来るたびに訪れる麹店である。
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創業は天保元年(1830年)、来年で180周年を迎える老舗で
現在は若き8代目がお似合いの奥様と共に店を切り盛りしている。

1年に1回しかお会いしないのだが、
私どもの事を覚えており、
金沢の伝統を守ろうとする意気込みはキラキラと輝く目に現れている。

若くして、これほど感じの良い御夫婦も珍しく、
微力ながら応援したい気持ちに駆られる。
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店内には緑と白、艶々とした蕪が所狭しと並び、
「かぶら寿司」の仕込み、今や真っ盛りである。
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ここで筋書き通りに物事が進まなくなってしまった。
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若き御主人が申し訳なさそうにこう言った。
「あのー、かぶら寿司は予約で全部売り切れなのです。どうも申し訳ありません」。

情報誌に紹介された効果絶大、
予想を遥かに上回る予約でてんてこ舞い、
とてもお客様のご希望に添える状況ではなくなってしまったそうだ。

高木麹店が繁盛することは私にとっても嬉しいのだが、
お目当ての「かぶら寿司」が買えなかった事は残念至極、
麹ミソと甘酒を頼み店を後にした。

この話には実は続きがある。

翌日、ミソと甘酒を取りに立ち寄ったところ
奥さんが「かぶら寿司」をひと包みもって現れた。
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「これは営業用で見本にする積りだったのですがどうぞお持ち下さい」。
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これで、益々このお店が好きになったことは言うまでもない事である。
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by shige_keura | 2015-01-05 17:38 | | Comments(0)
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