11月28日、孫娘2人の誕生祝いを機会に
久しぶりで青山の「シェ・ピエール」で昼食をとった。 ここの名物は天下一品ブイヤベースである。 ブイヤベースとはもとを辿れば南仏の漁師たちの手料理だ。 その日の釣果で市場に出せないものを鍋に煮込んで サフランで香りと色付けをした典型的な郷土料理である。 従って、食材は新鮮だが味は素朴、そこが旧来のブイヤベースである。 「シェ・ピエール」のブイヤベースは 本来の素朴の味わいを濃厚で洗練なものに昇華させている。 使っている食材も伊勢海老、イカ、アサリ、 その日の新鮮なお魚をふんだんに使っている。 そのまま味わってよし、 お店の秘伝のソースを加えて味わって又良し! 本来は肉党の私もシェ・ピエールではブイヤベースを味わうのが常である。 本日はそれに加えて前菜にキノコのサラダ、 そして最後に鴨のオレンジソース煮を頼んでしまったから、 お腹ははちきれんばかりである。 腹ごなしに散歩というわけで すでに桜の葉は落ちた青山墓地を抜けて神宮外苑へと向かう。 目的地は絵画館前の堂々たる銀杏並木、 きっと今が見ごろなのではないだろうか。 土曜日とあって246の通りから絵画館前へと人の波が移動していく。 絵画館前に向かって背の高さを調整している並木はいつみても素晴らしい。 遠近法を活用し絵画館に向かうほど銀杏の木の高さは低くなっているため 実際の距離よりも絵画館が遠くに見える。 銀杏をみるならば、ここに優るところはないのではないだろうか。 「きれいだねーー!」、「黄葉も今が一番の見ごろだ、素晴らしいや」、 あちこちで声が聞こえる。 しかし、爺はちょっと違う目で眺めていた。 昨年の黄葉はもっとキラキラと輝いていた。 それは昨年の画像(下3枚)と比べてみれば明らかである。 昨年と今年、撮影した条件、時間等は殆ど変らないのだが 黄葉の煌めきに顕著な差が認められる。 今年は異常気象という言葉が異常ではないほど良く聞かれた。 突風、竜巻、ゲリラ豪雨、等々、 地球温暖化のツケが早くも回ってきているような気配にとらわれる。 総じて、昔に比べて春と夏の気持ちの良い日が少なくなり、 冬と夏が長くなってきているような感じがする。 夏を過ぎて寒暖の差が激しい日々の中にも 11月は例年に比べ暖かかった。 めまぐるしく変化してきた気象に さすがの銀杏も変調をきたしているかのようだ。 昨年の黄葉と比べ色は褪せて 葉っぱも心なしか元気がなく萎れきっているものが多い。 今年のいちょうの具合はおかしい。 果たして来年は今までのような キラキラとした黄葉を取り戻してくれるだろうか?
by shige_keura
| 2015-12-07 08:58
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