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九州6泊7日 -長崎・名刹二寺-
長崎と言うとグラバー邸、大浦天主堂、浦上天主堂等々
西洋の文化・歴史に目が向きがちだが
実は仏教関係の名刹がいくつも存在している。

中でも三福寺と言われている
興福寺、崇福寺、福音寺が名高いのだが、
今回は二つの名刹の姿に魅了された。

東明山・興福寺は日本最古の黄檗宗の寺院であり、
寛永元年(1624)中国の僧、真円により創建された。
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当時の信徒に浙江州、江蘇州出身者が多かったため南京寺とも呼ばれていたし、
象徴のひとつ、雄大な朱塗りの山門から「あか寺」とも称せられた。
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この寺の特徴のひとつが
黄檗宗開祖隠元禅師と密接な関わり合いを持っていることだ。

承応3年(1654)当寺の3代目の住職として招かれたのが隠元禅師その人であり、
彼は1年後に京都の宇治に移り
黄檗宗・大本山の万福寺を創建していった。

南の寺を訪れるたびに
蘇鉄が南国情緒としての味わいを利かせていることに改めて気が付く。
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当たり前のことだが北陸・東北の寺とは全く違う趣を醸し出しているひとつに
蘇鉄の存在があるのではないだろうか。
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興福寺の鐘鼓楼と呼ばれる鐘楼の屋根の瓦が面白い。
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鬼瓦は外向き(北側)にあり、
内向き(南側)には大黒天が配置されているのが珍しい。
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これは節分でお馴染みの「福は内、鬼は外」を意味している。




聖寿山・崇福寺は坂の多い長崎の中でも、
坂道の奥にへばりつくように建っている
異国情緒にあふれる寺である。
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緩やかな坂道の奥、重要文化財である三門の姿と色が
日本の寺とは全く異なった味わいを持って迎えてくれている。
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その先の急な階段を上ると
国宝の第一峰門、大雄宝殿が続くが、
これも朱色を基調とした中国の雰囲気を出している。
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崇福寺は寛永6年(1629)、
長崎で貿易を行っていた福建州出身の華僑の人々が
中国より僧・超然を招聘して創建された。
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中国様式の寺院としては日本最古のものであり
福建州に因んで福州寺或いは支那寺とも呼ばれていた。
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元来が山寺びいきの私だから、
今日訪れた二つの寺院では崇福寺のほうに一層の味わい深さを感じた。

さて、この二つの寺、というよりも長崎の寺の多くに
「媽祖様」(まそさま)信仰に基づく「媽祖堂」の存在があることを初めて知った。
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媽祖様は天妃、天上聖母、菩薩とも呼ばれており、
航海の守護神として中国の華南地方で深く信仰されていたものだ。
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当時、長崎に来航する唐船には必ず「媽祖様」が祀られ、
長崎の海に在泊中は船から揚げて唐寺の媽祖堂に安置した。
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これを「菩薩揚げ」と言い、華やかな隊列を組んで船から寺に向かった。

今でも長崎の呼び物のひとつである「ランタンフェスティバル」の中に
「媽祖行列」が組み込まれ多くの観光客の目を楽しませているという。
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媽祖様の各種の呼び名の中にある
天妃、天上聖母等に本州にはない異国の香りがたっぷりと詰まっている。
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by shige_keura | 2016-04-01 08:45 | | Comments(0)
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