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九州6泊7日 -肥後もっこすの野球場-
戦後の荒廃の中から復興を目指したプロ野球、
バットで牽引していったベストスリーを挙げると、
藤村、大下と今回の主人公、川上となる。
               (初代ミスター・タイガース・藤村富美男)
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物干しざおといわれた長いバットを振り回し、
喜怒哀楽を表に出した藤村富美男は
ショーマンシップ豊かな男として異彩を放っていた。
               (青バットの天才・大下弘)
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青空に描く美しい放物線、
ホームランを「ポンポン」外野席に打ち込むことで
「ポンちゃん」のニックネームが付けられた大下弘は
端正で女性にモテモテの一方で、子供を可愛がる優しい性格の持ち主だった。

川上哲治の名前が出るときに
必ず言われる言葉が「肥後もっこす」である。
               (赤バットの弾丸ライナー・川上哲治)
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肥後は熊本県、「もっこす」とは純粋で一度決めたら
梃子でも動かない頑固で妥協しない性格を意味している。

「肥後もっこす」は「津軽じょっぱり」「土佐いごっそう」と並ぶ
日本三大頑固のひとつであり、
川上は「もっこす」の典型的な男だった。

川上の生まれ故郷熊本県・人吉市の郊外。

目の前には小雨煙る中に1999年に郷土の英雄を記念して造られた
「川上哲治記念球場」の標識が見えてきた。
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両翼97メートル、中堅120メートルの広さを持つメモリアル・ボールパークは
川上が選手として監督として大活躍した後楽園球場とほぼ同じ形状である。
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川上は父の野球指導を受け
小学校4年で野球部に入り2番でライトを守った。
                (中列の中央が川上哲治)
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そして、その年の九州大会の決勝で見事決勝のランニング・ホームランを放っている。
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その後、野球の名門・熊本工高に入り、
伝説の名捕手であった吉原正喜とバッテリーを組み2度の甲子園準優勝、
1度の明治神宮大会の優勝を果たした。
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巨人には投手として入団したが
打棒を買われ一塁手に転向、
特に戦後は「弾丸ライナー」を連発し
赤バットの川上は巨人ファンにとっての守護神となった。
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現役18年の通算打率は0・313、
これは7000打数以上の打者では第2位の記録である。
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第1位 張本勲  0・319
第2位 川上哲治 0・313
第3位 落合博満 0・311
第4位 長嶋茂雄 0・305
第5位 前田智徳 0・302

川上は初出場以来1646試合で2000本安打を達成するが、
これは最速記録として今も破られていない。

川上が「打撃の神様」と呼ばれるようになったきっかけは
1950年の夏も深まったころの或る出来事が原因である。

多摩川の練習場で練習に明け暮れ必死にバットを振る川上は、
ある瞬間にボールが止まったように見えた。

その時を境にして彼のバットからヒットが量産される。

その結果、翌年、1951年の打率は0・377と生涯最高を記録し、
以降1956年までの6年間、0・337と驚異的な平均打率を記録した。

このころが、川上にとって
打撃の奥儀を極めた頂点の時期と言って良いだろう。

監督になってからの川上の成績も超一流、他の追随を許さない。

特に、日本シリーズ9連覇は不滅の金字塔で
今後、誰にも破られることは無いだろうが
その内容を詳しく調べビックリした。

それは9連覇の勝敗が4勝1敗が5回、4勝2敗が4回と
相手に一度も王手をかけられていない。

まさに盤石な戦い、あまりにも手堅いので
川上野球は面白くないと言われたこともあった。

しかし勝負の世界は「勝ってなんぼ」、
非情と言われようがつまらないと批判されようが
自分の道を頑なに信じて進んだ川上哲治は
典型的な「肥後もっこす」だったのだ。
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川上哲治記念球場のお披露目、
子供のような満面の笑みをたたえて始球式を行う川上さん、
ここは赤バットで戦後のプロ野球を牽引した
「肥後もっこす」のフィールド・オブ・ドリームスなのである。
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振り返ると記念球場は小雨に煙っている。
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「4番ファースト川上」。
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満員の後楽園、微動だにせず打席で構える
打撃の神様の在りし日が蘇ってきた。
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by shige_keura | 2016-04-12 09:41 | | Comments(0)
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