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遥かなる昭和・本物のタレント群像 -6-
1968年、テレビのコマーシャルに登場した巨泉さんから
突如、わけのわからぬ言葉が飛び出した。

リズム感抜群ながら意味不明の言葉は
倒産寸前だったパイロット万年筆を奇跡の復活へと導いたのだから
視聴者に与えたインパクトは半端ではなかった。
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「みじかびの、きゃぷりきとれば、すぎちょびれ
 すぎかきすらの、はっぱふみふみ、   分かってね!」

コマーシャル撮影の為スタジオ入りした巨泉は
台本を一目見るなり「面白くない」と一言、
そしてアドリブで奇妙な言葉が飛び出した。

この時代、植木等、谷啓等が
盛んに意味不明の言葉を使って話題を呼んだ。

「ハラホロヒレハレ」とか「ガチョー-ン」という言葉を覚えておられるだろう。

巨泉さんがこの言葉に込めた意味はこうなのだ。

「ポケットに入りやすくした短い万年筆、キャップを取って後ろにつければ、
 あとはすらすらと書けてルンルン気分」。

なんとなくわかるような気がするが、
そんなことよりも巨泉のリズム感には仰天した。

これには続編が登場した。

「すぎしびの、ほねのすねにて、はぎりでら
 すらりぺらぺら、はっぱのりのり」、

このあとに彼の歯切れの良い言葉が続く。

「僕が言いたいのはね、18金キラ、キンキンの万年筆の書き味が
 “のりのり”か“ふみふみ”だってこと。
 ここはやっぱり“ふみふみ”だね」。







大橋巨泉、絶妙のテレビ・コマーシャルは
インスタント・ラーメン(ハウス食品)にも現れた。
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「なんちゅうか、本中華」、何とも言えぬリズミカルな言葉、
巨泉は観るのが主力のテレビ・コマーシャルに
聞かせるを武器に革命をもたらせた。

大学時代に俳句、和歌に親しみ
俳号の「巨泉」をそのまま芸名とした大橋巨泉、
本領がフル回転した時の事だった。

競馬の世界でも巨泉の言葉は格言として残っている。

「府中の1800展開要らず」、
これは競馬ファンの中では有名な巨泉語録。
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すなわち、府中の東京競馬場の1800メートルの競馬は
至極単純なものでレース前の検討で
展開なんか考えたって時間の無駄というわけである。

巨泉リズミカルに溢れる語り口は
最高40%を超える視聴率を記録した「クイズ・ダービー」でも発揮された。
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「倍率ドン」「おまけにバイ」
巨泉の流れるような口調に乗らされるように
北野大、木下景子、はらたいら、篠沢教授等の回答者が
生き生きと躍動していた。

2015年5月22日、巨泉の復活クイズ・ダービーを忘れることはできない。

1時間という長丁場、体調の不調をおくびにも出さず、
竹下景子、野村克也、中井正広、井森美幸、やくみつる、
多彩な出場者を自分のペースに乗せて自由闊達、
得意の話術も冴えに冴え往年のタレントぶりを如何なく発揮していた。
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最後の最後まで、堕落した現在のマスコミに挑戦続けた
大橋巨泉、見事な生き様だった。
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by shige_keura | 2016-07-30 18:03 | | Comments(0)
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