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熊本・天草の旅 -殿さま気分-
ここは熊本県上益城郡、
町の喧噪とは全く無縁な場所にあるお店、「やな場」である。
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店の名前が示すように
簗場で採れた鮎をはじめとした川魚を供する所だ。
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店の入り口から変哲もない
侘しげな田舎の居酒屋を思い浮かべていたのが
足を踏み入れてびっくりした。
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川を囲むように情緒豊かな茅葺のあずまやが
我々を迎え入れてくれた。

なにやら由緒ありげな雰囲気、
それもそのはず、昔は代々の肥後の領主である
細川候がこの地で旬の鮎を楽しんでいたのだ。

細川家が小倉から熊本にお国替えとなったのが寛永年間、
その時の領主である細川忠利は、
早くもここで旬の味覚に舌鼓を打っていた。
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簗場とは川の一部に木や竹で組んだ堰を設けて
流れを一か所(簗口)に引き込み、
そこに竹を編んだ簾を敷いて落ちてくる魚を取る漁法であり
万葉集にも歌われているそうな。
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私自身はこのような風雅な雰囲気の中で
川魚を味わうのは初めてであるため貴重な体験となった。

先日来の雨模様の為、
川は濁流となり水かさも多く、
さらに11月に入って鮎は殆ど採れなくなってしまっていた。

しかしながら、お店の生簀のなかの
落ち鮎の豊かな味を十分に満喫した。

               (鮎の塩焼きと味噌焼き、刺身に鮎飯、お吸い物、ソーメン)
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               (びっしりと卵の入った鮎は濃厚な味)
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そして今回は9月以降に始まった
川蟹(藻屑蟹)を賞味することが出来た。

               (川に仕掛けた箱の中から蟹を取り出す)
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名前の由来は蟹のハサミの部分に
藻がびっしりとついているところからなのだが、
無骨な体型に似合わず味はとても濃くて美味しい。
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                (左の蟹のハサミに黒く見えるところが藻)
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特にミソがねっとりと豊潤で、
吾等三人、押し黙って蟹征伐に全力を傾けた。
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先ほどまでの雨が上がり時々薄日が差すなか、
一時の細川の殿様気分に浸った。
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「殿、お駕籠の用意が出来ましてござる」

「そうか、よしよし、ゆるりと参ろう」
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by shige_keura | 2016-12-01 22:28 | | Comments(0)
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