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アルザス、スイス道中記ー10-(残された秘境、ロマネシュ地域)
スイスは小国、面積はほぼ九州と同じ
人口は僅か600万人ほどである。
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しかしながら、これだけの小国でありながら
この国は4つの公用語を持っている。

それらは、ドイツ語、フランス語、イタリア語
そしてラテン語の方言とされるロマネシュ語である。

公用語が4つということは
同国の国会はすべての公用語を使って
運営されているという事だ。

ただ、其々の言語を話す人口分布には
大きな隔たりがある。

最も多いのがドイツ語圏の人口で約7割を占める。

続いてはフランス語圏人口が約2割
イタリア語人口は1割弱である。

と、いうことは現在、ロマネシュ語を話す人々は
スイス全体の約0.5パーセント、
わずか3万人ほどに過ぎない。

歴史的に減り続けているロマネシュ語人口だが
このままでは、あと10年ほどで
絶滅してしまうのではないかと危惧されている。
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スイスの南東部、オーストリア、イタリア、リヒテンシュタインに接した
スイス最大の州のグラゥビュンデンがある。
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ロマネシュ語を話す人々は
このグラゥビュンデンのアルプス北に
今でもひっそりと生活している。



下の画像は昔のロマネシュ語地域の日常風景である。
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土地は荒れて農作物は取れない
酪農に頼ろうにも急傾斜の地形は
牧草地の確保と維持を困難にしていた。

毎日毎日、女、子供までもが狩り出され
急な山道の昇り降り、
難渋を極める生活を強いられていた。

それでは、この地方の主な収入源は何であったのだろうか?

古くからこの地域の収入は傭兵に頼っていた。

戦乱に明け暮れる
中世、近世の欧州諸国。

強国は軍の強化の為に
こぞってスイスから兵を雇い入れた。

何故なら、スイスの兵隊の勇敢さは鳴り響いており、
最初に突撃するのがスイス兵ならば
最後まで踏みとどまって戦うのもスイス兵と言われていた。

その名残が、ローマ法王領のヴァチカンを守る衛兵だ。

今でもヴァチカンの衛兵は
ロマネシュ地域を含んだグラゥビュンデンの若者が
交代でその任に当たっている。

今回初めて訪れた
ロマネシュ語地域のグアルダ(Guarda)の村、
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既に、夏の盛りは過ぎていたのか
訪れる観光客の数は少ない。

村全体もひっそりと静まり返り
そのことが余計にロマネシュの過疎化ぶりを浮きだたせていた。
c0135543_9222211.jpg

スイスで残された数少ない秘境、
ロマネシュがこのまま消え去って欲しくはない。

しかし、だからといって
この地域が余り観光に汚染されて欲しくもない。

なかなか難しい問題だ。
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by shige_keura | 2007-10-06 09:07 | | Comments(0)
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