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神様、仏様逝く  -1-
神様、仏様も悪性の病魔には勝てなかった。

かつての黄金時代の西鉄ライオンズを支えた
稲尾和久さんが13日
悪性腫瘍のため急逝された。

心よりご冥福をお祈りする。
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ほんの1ヶ月前、
故郷で行われた”稲尾記念館”の開館式には
お元気そうな様子だったので
訃報に我が耳を疑った。

”神様、仏様、稲尾様”
”鉄腕投手”
いずれもが稲尾さんの現役時代に
つけられたニックネームだ。

確かに稲尾さんは
戦後プロ野球界が生んだ
最高の完成された投手であったに違いない。
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”球威”、”コントロール”はもとより
”投手としての守備力”
”ピンチに動ぜぬ精神的な強さ”
”強靭なる体力”
”打者の心理を読みきった投球術”

大投手として要求されるすべての面を
全盛期の稲尾さんはパーフェクトに有していた。



          (西鉄黄金時代のナイン、玉造、豊田、大下、
           中西、関口、小渕、河野、和田、稲尾、
           高倉、仰木が控え)
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1961年、入団6年目
彼は年間42勝という
戦前のスタルヒンと並ぶ
プロ野球史上の最多勝を樹立した。

この年、セントラルリーグに
とんでもない新人が大活躍する。
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社会人野球、ブリヂストンから
中日に入団した権藤博投手だ。

その年の二人の主な成績を見ると
今年のダルビッシュが素晴らしいといっても
天と地ほどの開きを認めざるを得ないだろう。

      登板試合数  投球回数  勝利  敗戦  奪三振  防御率 

稲尾      78      404     42   14   353   1.69

権藤      69      4291/3   35   19   310   1.70

(ダルビッシュ 26      207      15    5   210   1.80)

投球回数で稲尾投手を上回った権藤さんはこう述懐する。

私と稲尾さん???格が違いますよ。
私についたあだ名が、「権藤、権藤、雨、権藤」でしょう
相手は、「神様、仏様」なんだから。
人間性も含めて間違いなく稲尾さんは日本最高の投手ですよ。
酷使されなかったら金田さんの記録を抜いていたと思いますね。

蛇足ながら権藤さんのあだ名の意味は
雨で試合が中止になる以外は
殆ど総ての試合に彼が登板していたということだ。

同じ九州出身の権藤さんは
鳥栖高校卒業のとき
西鉄のテストを受けた経験があるのだ。

何故か、ブリヂストンに入社してしまうが
このとき西鉄に入ったならば
凄いチームになっていただろうし
二人の投手寿命はもっと長くなっていただろう。
          (1956年の日本シリーズ
           川上に対する稲尾)
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当時、熱狂的なジャイアンツファンの私だったが
何故か、稲尾投手にやられても
余り口惜しい感じがしなかった。

きっと、これは権藤さんが指摘する
稲尾さんの人間性によるものだったのではないか。

通算成績、276勝137敗、防御率1.98

これが稲尾産さんの現役時代の
素晴らしい成績なのだが、

この記録を生み出したのが
巷間伝えられている
”逆算の投球”なのである。

”逆算の投球”
それは打者の心理を読みながら
最初から勝負球は何球目で球種は何かを
決めてしまう頭脳的な投法である。

明日のブログでは、プロ野球史上有名な
日本シリーズの行方を決定付けた
”稲尾対長嶋、逆算の投球”を主にご紹介しよう。
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by shige_keura | 2007-11-14 09:04 | スポーツ | Comments(2)
Commented by enzou at 2007-11-14 13:21 x
稲尾さん急逝  とても身近な方がなくなったように感じてショックです。
素晴らしい思い出をありがとう、何処かの新聞のコラムにありましたが、そのホームがまぶたに焼き付いてます。
子供の頃大投手沢村と聞いてもピンとこなかった。きっと今のファンの多数が鉄腕稲尾といってもそうなんだろうな。
時のたつのはなんと早いことか。
Commented by shige_keura at 2007-11-14 17:30
コメント有難うございました。本当に淋しいですよね。

本日の新聞に豊田さんの追悼記が興味を引きました。

稲尾さんは、「コントロールは指先の記憶と言っていた」。
指先が覚えていないと球は絶対に思ったところに行ってくれないと
いうのが彼の意見だった。

稲尾さんだから言えることですね。

稲尾対杉浦、29勝29敗どちらも譲らず、このような投手戦を
見られただけでも幸せだったのかもしれません。

これで二人とも世を去ってしまいました。しんみりしますね。
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