1月某日、完璧なる冬型気圧配置
北風吹く夕暮れ時 身をすぼめるようにして家路に急ぐ。 と、そのとき、ブルブルブル・・・。 もっと寒くなったのではない、 携帯の着信合図である。 後になって考えるに よくここで着信合図に気がついたものだ。 会社時代の先輩からである。 「結構良い形のカワハギが釣れたのだけど 取りに来ないか? 肝和え、旨いよーーー!!」 「肝和え、旨いーー??!!! 知ってる、知ってる、知らいでかーーー、 例え地の果て海の底 何処でも取りに伺いまーす」 ”ラッキー!!!” 持つべき者は良き先輩なり!!! これぞ福音、お年玉 形の良いカワハギ2匹 今、まさに俎板の上に登場しようとしている。 しかし、待てよ??? 今まで、一度たりとも カワハギをさばいたことがない。 ましてや、どうやったら 肝を取りだすことが出来るのだろうか。 ここで、もう一人、救世主が登場する。 我が従弟である。 釣りの腕前は・・・・・・・・???? 良く分らんが、 包丁さばきはピカイチだ。 1時間も経たぬうちにメールが入ってきた。 画像入りのカワハギのさばき方、 実に、これは秘伝であった。 ゴルフの解説書も 見習うべきとはこのことだ。 もしも、この秘伝無かりせば 肝はグチャグチャになっていただろう。 以下は、当日の カワハギ奮戦記である。 見事なカワハギ! 口から尾まで大きい方で25センチ、 小さい方でも22センチ。 先ずは、口先を切って そこから両側に切れ目を入れる、 次に角を切り飛ばす。 これで皮が剥がれやすくなる。 べりべりべりっと良い音が 台所に響く。 因幡の白兎もかくや、 皮を剥かれたカワハギに変身!!! さて、ここで秘伝中の秘伝 忍法”肝取りの術”が登場する。 この過程は言葉では説明できぬ。 従弟からのメールを紹介しよう。 ウッシッシ・・・・・・・、旨そうな肝がこんなに出てきた。 すり鉢に入れて 山葵と醤油、酒で味付け。 ひと舐め!!! クックック・・・・・ーーー、 こりゃ、酒の用意酒の用意・・・・。 カワハギの肝和えならば 今や九谷焼の重鎮、武腰潤さんの カワハギのお猪口で飲ろう。 最後にすり鉢にへばりついている肝、 勿体無い、どうするか?? 炊き立ての御飯 海苔を散らし、山葵を少々、 そこに醤油をひと垂らし。 これぞ、究極、 「カワハギの肝和え丼」の完成!!! こりゃ、参ったねー!!!! 旨さに参った!参った! ”参った”といえば 予想される他の”参った”に気がついた。 このブログを公開すれば娘が気がつく、 そして孫に知れる、あの魚好きの孫に・・・・、 どうしよう???どうする??? N先輩、次回は孫の分まで 宜しくお願い致します。 どうもご馳走様でした。
by shige_keura
| 2008-01-18 09:32
| 食
|
| ||||||
ファン申請 |
||