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オムライス考
「大の男が、オムライスなんか
 おかしくって喰えるか!」

と、言っているあなた、
実は機会があれば
オムライスを食べたいと思っているはずだ。

一般的に世の男性諸氏の多くが
オムライスファンである。

「何故、そんなことが分るかって??」
それは、私もオムライスが大好きだからだ。

ただ、レストランに1人で入ったとしよう。

ここで意気揚々と「オムライス」とは
若干気恥ずかしくて躊躇してしまうものだ。

だから、複数でレストランに入り
1人がオムライスと頼むと
ホッとしたように我も我もと続く場合が多い。

しかし、最近のオムライスの世界、
ちょっとおかしなことになっている。

すなわち、”オムライス”を騙った
妙な料理がアチコチに顔を出しているのだ。

焼き飯の上にオムレツを乗せ
ナイフを入れると、ドロリと卵の黄身が流れ落ちる。

これは断じてオムライスではない。
            (偽証罪適用のオムライス)
オムライス考_c0135543_21371994.jpg

これを、オムライスとして宣伝する事は
昨今はやりの偽称罪として取り締まるべきだ。

カメラに向って、
「申し訳ありませんでした」と
頭を下げてもらわねばならぬ。

オムライスと言うもの、
焼き飯の周りを卵の薄皮が
優しく包みこんだ逸品であるべきだ。

勿論、この皮は焼きすぎでパリパリではいけない、
だからといって、厚すぎるのも論外だ。

貴婦人の絹のブラウスの如く
上品ですべらかでなければならぬ。

目の前に出てきたオムライス、
ライスを優しく包み込んでいる卵の皮、
破る事にためらいを覚えない人はいないだろう。

卵の薄皮にスプーンを入れるとき
「ゴメンナサイ!失礼します」と一言漏らすのが
オムライスの正式な食べ方だ????





このオムライスで思い出すのが
北陸の金沢、
”昔の洋食”の名店、「自由軒」である。
オムライス考_c0135543_21384341.jpg

特に、先代のシェフの手さばき!!!
それは魔法を見ているかのようだった。
オムライス考_c0135543_2138313.jpg

当時、小学校の甥が
フライパンを自由自在に操って
次々とオムライスが出来る様子を
目をまん丸に見開いて眺めていたものだ。

私も実は秘芸を盗もうと
目を凝らして見ていたのであるが・・・・

ここのオムライスの特徴は
中の炒め御飯にある。

普通は、ケチャップで味を整えるものだが
ここは胡椒が利いた醤油味の焼き飯なのだ。

そして、卵の皮の上にも
トマトケチャップはかかっていない。

「この腕を見ろ」

トマトケチャップ如きに邪魔されるものかといった
自信と誇りに満ち満ちている。

さて、今日の昼は独りだ。

暫くぶりで、「自由軒」風オムライスに挑んでみよう。

ところが、又やってしまった。

中の焼き飯が多すぎて
芸術的な仕上がりには程遠かったのである。

なれど素人の料理だ
形の悪さを
ケチャップと葱を散らし
色彩でカバーしよう。
オムライス考_c0135543_9175838.jpg

味は問題なし!
次は貴婦人とはいかぬまでも
「こりゃ、十人並みだ」のレベルには到達したいものだ。
by shige_keura | 2008-03-06 10:02 |
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