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宗十郎頭巾の謎
宗十郎頭巾、
その形状から、俗に”いか頭巾”とも言われる。

江戸時代、歌舞伎役者
初代中村宗十郎が着用した事で
この名前の由来がある。

しかし、我々にとっての
宗十郎頭巾と言えば
これは、”鞍馬天狗”に決まっている。

同世代のお仲間ならば
必ずや風呂敷で天狗の頭巾を
試みた事があっただろう。

しかしながら、風呂敷一枚では
どう工夫しても
あの天狗のオジサンの頭巾とはならなかった。

それは当たり前であって
宗十郎頭巾は一枚の布ではなく
額の上に大きな菱形の
飾り布をつけて初めて成り立つのである。

自前の頭巾の恰好悪さはともかくも
鞍馬天狗は最大のヒーローだった。
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そして、鞍馬天狗と言えば
そのころは嵐寛寿郎でしかなかった。

小堀明男、東千代ノ介も演じたが
アラカン天狗とは貫禄、頼もしさ、親しみやすさ
まるで月とスッポンであった。

ただ、アラカン天狗のトレードマーク
宗十郎頭巾について
素朴な疑問をずっと抱き続けてきた。

この頭巾は正体を隠すためのものであるに違いない。

しかし、画像にある如く
天狗のおじさんの顔は殆ど見えてしまうのだ。
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これでは全く覆面としての役目を果たしていないではないか?

子供心に何故だろう?何故だろう?と
思っているうちに老人になってしまった。



その我等がヒーロー、鞍馬天狗が
久しぶりにNHKテレビに帰ってきた。

数十年前、NHKが同じ鞍馬天狗を放映し
毎週、楽しみに見ていたことを思い出す。

当時、高橋英樹の鞍馬天狗は
若々しく颯爽としていた。

しかし、このシリーズでは
黒姫の吉兵衛に扮した
露口茂が何とも絶妙のはまり役だった。

今回は当たり前だが
更に若き天狗登場だ。

それも、意表をついて
狂言師、野村萬斎の天狗だ。

初回から白馬にまたがって
鞍馬天狗参上!!!

平成の天狗は爽やかで、優しそう、
弟、妹おもいの天狗のお兄さんのようだ。

しかし萬斎自身は好感が持てるのだが
心もとないのは演出である。

何とも演出がモタモタしており
折角の大仏次郎の原作をぶち壊しにしている。

原作そのままの
我等がヒーローを描いていって欲しい。
c0135543_22561687.jpg

最後に萬斎天狗の頭巾は
ちゃんと覆面としての機能を発揮している。
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by shige_keura | 2008-01-25 12:40 | | Comments(0)
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