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職人技の伝承は可能か???(町工場見学記)
大田区は羽田地区の埋め立てにより
今や世田谷区を抜き
23区最大の面積を有している。

又、人口は
世田谷、練馬に次いで第3位にある。

さて、この区内に今も
5,000ほどの工場が
存在している事は最近まで知らなかった。

広さを誇る大田区ではあるが
工場数と従業員数に関しては
23区内で最高レベルに位置している。

例えば目黒区の工場数は約500
渋谷区はもっと少ない。

大田区の工場、
その殆どが中小企業でありながら
特に金属加工の分野では
高い技術力を誇っている。

”ものづくりの町”大田区、
優秀なる大田ブランド!!

それが具体的にどのようなものか
まさに、”百聞は一見に如かず”であった。




今回、訪問した会社のひとつが
”北嶋絞製作所”。
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現在の従業員数は20名、
決して多くはない。

しかしながら、創立以来60年間
一貫して金属を中心とする
絞り部品加工を手掛け
その職人技は天下に聞こえている。

何しろ時の首相小泉純一郎も
この工場で工具を手に取ったし
最近では麻生太郎も足を運んだ。

人気タレント、キムタクの
テレビCMもこの工場で撮影された。

しかし絞り部品加工って一体何だ?

耳慣れぬ言葉だが
具体的に何を作っているのだろう?

ありふれた製品で云えば
ステンレスのお皿が代表格である。
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しかしながら大はパラボラアンテナ、
希少価値では、F2戦闘機の燃料タンクの先端部分、
神社での参拝には欠かせぬ大きな鈴、
”ジングルベル、ジングルベル”でお馴染みの鐘、
最近盗難があって話題を呼んだ純金製の風呂等々
まさに多岐に渡っている。
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作り方は、一枚の金属板を
自分達が作った工具を使い
経験と感性に裏打ちされた職人技で
絞り込んでいくのである。

小脇に工具を挟み絞り込んでいく様は
漆工芸の木地師の削るスタイルを思わせる。
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先代社長の息子にして
弱冠35歳の北嶋専務、
その言葉は自らの技術力に対する
自信に満ち溢れ潔い。

「うちの技術について隠すことは何もない
 他の会社が真似をしたいのなら
 どうぞおやり下さい。

 それによって、良い意味での
 競争が生まれるのは結構なことです」

しかし、この専務にして
若手の育成となるとトーンダウンしてしまう。
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とにかく若手の定着率が悪いのだ。

その原因は若人のひ弱な心にある。

何しろ親に叱られた事が無いので
少し注意すると、それだけでしゅんとしたり
ふて腐れてしまう。

1人前の職人になるには10年かかると言われただけで
目を丸くし帰ってしまう若者達。
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今や、北嶋絞製作所の貴重な戦力は
定年を迎えつつあるベテランとなっている。
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日本の原動力は
長年に亘り培った”ものづくり”、
しかし、その最前線がこの状況である。

どうしたらよいだろうか?
諸悪の根源は分っているのだが・・・・
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by shige_keura | 2008-02-16 08:55 | | Comments(2)
Commented by おお at 2008-02-16 19:10 x
私も是非その工場に行ってみたかった。同じような機会があったら、よろしく。
Commented by shige_keura at 2008-02-17 18:07
おお様、コメント有難うございました。

次回、このような機会がありましたら
ご連絡します。
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