Top
贋札犯罪
「経済ってそういうことだったのか会議」。
c0135543_9233797.jpg

2,000年、当時慶応大学教授
竹中平蔵氏と佐藤雅彦氏が
経済を分りやすく説明した本で
非常に面白かった。

その中で、両者の贋札についての
やりとりが私には新鮮だった。

佐藤氏の問いは、
「誰もが偽とは見破られない贋ドルが流通し続けると
 作った人間は勿論得をするが
 誰が損をするのか?
 被害者って誰なのだろうか?」

竹中氏の答え、
「極端な話、今在るドルと同じ量の
 贋札が見破られずに流通すると
 ドルの価値は半分に下がる。

 だから、この場合は
 ドルを持っている人が全員損をする。

 しかし、少しぐらいの量の贋札では
 ドルの価値には殆ど影響が無い。

 従って、作った人間だけが得をして
 誰も損はしない」

確かに、贋札はバレなければ
誰も損はしない。

しかしながら、ドル保有者誰もが損をする事態、
即ち、今在るドルと同じ量の贋札が出回る!!???

こんなバカな事は起こりっこない!




ところが、ところがである。

歴史上1回だけ、大掛かりな贋札犯罪
それも国家の命によって
贋札作りが行われたことがあるのだ。

この実話を映画化して
本年度、アカデミー外国語映画賞を受賞した
「ヒトラーの贋札」が公開中である。
c0135543_9261431.jpg

第二次大戦末期、ナチスドイツは
戦局打開の為に
強制収容所に囚われていた
ユダヤ人の贋札師を使って
大掛かりなポンドとドルの
贋札作りを画策実施した。

計画した贋札の量が半端ではなかった。

ポンドについては
英国政府のポンド準備高の4倍にのぼる
贋札造りが行われた。

そして、このポンド紙幣は
スイス銀行をはじめイギリスの銀行でも
真札ポンドと断定した。

次なるドルも完成し
いざ流通の時となって終戦、
未曾有の贋札犯罪も
戦局をひっくり返すまでには至らなかった。

映画の出来は
アカデミー獲得作品だけあって
最後まで飽きさせない。

ただ、もともとの話が
映画向きの劇的な要素が少ない為
最後に非現実的なエピソードを交えたことが
話を嘘っぽくしてしまったのが残念だ。

ただ、作品の出来云々よりも
このような事件が
歴史の裏にあったのを知ったことが驚きであった。

「ヒトラーの贋札」は
ドル、ポンドの価値下落を
狙ったものだ。

しかし、贋札の流通量が適度な限りにおいては
何ら不都合は生じないわけである。

ひょっとして、我々も知らず知らず
贋札を使用しているのかもしれない。
[PR]
by shige_keura | 2008-03-01 09:32 | | Comments(0)
<< 思い出のプロ野球選手 -7-(前編) 春野菜のパスタ >>



2007年9月末にこちらに引っ越してきました。
→過去のブログを見る


ホームページ 



LINK 

カテゴリ
全体



スポーツ
その他
LINK
トリップアドバイザーにお勧めブログとして認定されました。金沢 ホテル
旅行口コミ情報
最新のコメント
↑恥ずかしいからそういう..
by Hiraoka at 17:45
試合はブチ切れるし、判定..
by shige_keura at 09:36
コメント有難うございまし..
by shige_keura at 18:00
全話をチェックした訳では..
by 通りすがり at 16:23
思い出しました!!! ..
by aosta at 13:46
以前の記事
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
more...
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

LINK FREE

このブログの写真・テキストの無断使用はお断りします。

(c) 2007 shige_keura. All rights reserved.