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牡丹、紅葉に桜とくれば・・・
牡丹、紅葉そして桜、
ちょっと食にうるさい人ならば
これは鍋の話だなと思うだろう。

実にその通りで
牡丹はいのしし、紅葉は鹿
桜は馬、それぞれの肉鍋の呼び名である。

鍋物の季節は過ぎつつあるが
一方では桜の季節が近づいてきた事もあり
桜鍋を中心とした
三つの肉鍋の話題で進めたい。
牡丹、紅葉に桜とくれば・・・_c0135543_2346571.jpg

先ずは名前の由来である。

何で肉鍋に
花、紅葉等の名前をつけたのか??

これは皆様ご承知の通り
その昔は”畜生”の肉は一般的に
忌み嫌われていた。

従って、動物の名前を
そのまま使うのは
まずかろうとの事だったからである。

そこまでは、今や常識なのだが
それでは、何故に牡丹、紅葉に桜なんだ??





これについては
意外と分っているようで
誤解していたものもあり
又、正解が不明のものもある。

先ず簡単明瞭なのは
牡丹のシシ鍋だ。

これは猪、イノシシ、シシ
即ち高倉健さんの世界
”唐獅子牡丹”から来ている。
牡丹、紅葉に桜とくれば・・・_c0135543_23385870.jpg

次なるは鹿の”紅葉鍋”だ。

これは花札の10月を見れば
一目瞭然!!

そこに鹿と紅葉が描かれているから、
と、思っている人が多い。
牡丹、紅葉に桜とくれば・・・_c0135543_23395524.jpg

実は私も長らく誤解していた。

紅葉鍋の由来はそうではない、
もっと奥ゆかしいものなのだ。

花札のような鉄火遊びではなく
雅な百人一首に由来している。
牡丹、紅葉に桜とくれば・・・_c0135543_23404730.jpg

即ち、
”奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の
 声を聞く時ぞ秋は悲しき”

これが”紅葉鍋”の由来である。

こうなると、”紅葉鍋”が
今までと違って俄然格調高いものとなったろう。

難しいのが今回の主役
馬の”桜鍋”である。

次回のブログにて
桜鍋の由来、老舗の味を紹介しよう。
by shige_keura | 2008-03-08 09:30 |
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