”梅見”とは言うが
”桜見”とは云わない。 ”お花見”と言えば 普通は桜の花を意味する。 それほど桜は 我が国で人気絶大であり 一般的に国花と考えられている。 今年も新聞、テレビ等で 桜の開花時期が盛んに報道される時期となった。 昔は桜と言えば ソメイヨシノが代名詞であり あとは、山桜とか八重桜といった 一般的な表現をしていたように思う。 それが今では”大島桜”、 河津桜、薄墨桜等々 様々な桜が出てきている。 それでは”桜”とは何だろう? ”桜”とは硬い表現で言えば バラ科のサクラ属のうち ウメ、モモ、アンズ、を除いた花の総称だ。 細かく分類すれば 日本だけでも300種類近くのサクラが 各地で我々の目を楽しませてくれる。 さて、家内の実家には 見事な寒緋桜の大樹があり 毎年、名前の通り 色鮮やかな緋色の花を咲かせている。 今年は急に暖かくなり ボヤボヤしていると時期を逸する。 と、言うわけで 思い立ったが吉日! 暖かな日曜日、”お花見”に出かけた。 沖縄では桜というと 一般的にこの寒緋桜の事を言い、 通常1月に開花を迎えるので 日本で最も早く咲く桜となる。 これが九州南部では 旧暦のお正月に咲くので 別名元日桜と呼ばれている。 現在、早咲桜で人気のある河津桜は この寒緋桜と大島桜を掛け合わせてできたものだ。 すなわち、寒緋桜は 河津桜の片親である。 青空に艶やかな緋色が映えて 春爛漫ここにありの風情である。 少しばかり枝を頂戴して 花瓶に活けてみる。 すると緋色がますます深くなり 妖艶とした趣が出てくる。 これで暫くは自宅でも ”お花見”を楽しむ事ができる。
by shige_keura
| 2008-03-17 08:53
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