料理人、手練の必殺技が
次々と繰り出される。 太刀魚の皮の塩焼きである。 これは相当なる技術を持ってして 初めて可能な技である。 太刀魚の皮を削ぎ切りにするが 皮だけでもまずいし 身を多くつけすぎても駄目だ。 塩を振りかけ、 竹串に巻きつけた後、焼いていく。 焼いているそばから ジュージューと脂が焼けて 良い香りがたちこめる。 想像するだけでも その旨さの一端は窺えるだろう。 難を云えば 1尾の太刀魚から出来る量が 限られている事だ。 逆に言えば、それだけ貴重なる料理なのだ。 残った太刀魚は 刺身とバタ焼きにする。 バタ焼きの時に使ったフライパンで 胆だけ使ったスルメイカも ニンニクを効かせバタ焼とする。 ここの工程は難しくない。 従って自称一番弟子である 小生の担当だ。 従って、ここの部分の画像は無い。 いつの間にか 見事なカサゴの煮つけが完成した。 煮汁が十分に浸透したエンガワにしゃぶりつく。 そして新鮮なる身をほぐし 煮汁にちょいとつけて味わう。 いつの間にか 北鎌倉の山々は漆黒の闇に包まれている。 用意したお魚は すべて食べ尽くした。 これで終わりかと云うと そうではない!! ここで趣を変えて 牛肉の登場である。 牛シャブとネギの昆布風味だ。 主役は勿論牛肉だが ネギも負けず劣らずの役割を担う。 ひとり1本を想定して 親の仇でも討つように ネギの斜め繊切りをひたすら作り続ける。 予め昆布で出汁をとった鍋一杯の汁に どっさりとネギを入れる。 頃合を見て牛肉を入れ ネギと一緒に食べるのだが ここで一工夫入る。 塩昆布をミジン切りして用意しておく。 小鉢に盛った牛肉とネギに 多目の塩昆布とスダチを一垂らし。 アッサリとしているようで こくのある牛シャブ!! この段階にもかかわらず、 いくらでも腹に入っていくようだ。 しかしながら、もう少し食べられそうな所で 牛肉が無くなる。 最後は残ったスープ(出汁汁)を 御飯にかけて雑炊風だ。 うめー!!!! 喰ったぜ!!喰った!喰った!!
by shige_keura
| 2008-03-19 10:39
| 食
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