代官山程近くの旧山手通り、
ここは、第二次大戦の爆撃で 殆どの家屋が焼失してしまった。 その中で、たった一軒焼け残った家屋が 現在イタリアンレストランとなっている。 ”ASO”と言えば 先のミシェランでも星を貰ったので ご存知の方も多いと思う。 初めてこのレストランを訪ねたのが 4月某日のお昼のことだった。 結果を先に言ってしまうと 極めて心地よい時間を 過すことができた。 一歩間違うと嫌味な演出になるのだが 上質の味とサービスが 快適な時間を醸し出していた。 各テーブルの飾りは それぞれに違っている。 我々のテーブルは キャンディーをかたどったヴェネチアングラスと 花瓶にはお庭のボロニアの花が生けられていた。 食事を盛り上げる飾りつけとして 上品でさりげないのが良い感じだ。 一品目はスモークサーモン。 お皿の上の丸いガラスの容器 運ばれてきた時に蓋を取ると ほのかな煙が出てきた。 これがスモークの煙であって 丸い器の中で 調理場からテーブルまでの間に ほど良い味になるわけだ。 次なる品は春野菜のスパゲッティ。 細長いコップに入っている スパゲッティを自ら 春野菜の皿に盛る。 そのことで、麺の固さが 食べる時まで維持されるという事だ。 主采は比内地鶏、イベリコ豚、 北海道産子羊のソテー盛り合わせ。 3種類の肉の味を 香り高い野菜と共に味わう。 デザートは クレームビュルレ、抹茶とチョコレートケーキ、 そして、パイナップルのシャーベット仕立て。 濃厚なるビュルレと サッパリとしたシャーベットの 組み合わせが絶妙である。 ダブルサイズのエスプレッソと共に登場したのが バラの花と一緒に盛られた 小菓子とフルーツ。 綺麗で楽しい演出であった。 白と赤のグラスワインを1杯づつ、 お値段は一人、約7,000円。 上質な料理と心地よい時間を考えると 決して高くない。
by shige_keura
| 2008-05-08 08:50
| 食
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