私は穴子が好きだ。
お寿司屋さんでも 天麩羅屋さんでも 穴子を食べねば気が済まぬ性質だ。 ところが、食べて満足ゆく穴子には 滅多にお目にかかることが無い。 硬くてぱさついた鮨種の穴子、 噛むとべショッとした 天麩羅種の穴子。 ガッカリするのが常である。 又、穴子は自宅で 滅多に食べない食材である。 自宅で穴子の天麩羅など 土台無理な試みであるし 精々、穴子の押し寿司をつまむ程度だ。 5月某日、珍しくも焼穴子の到来である。 同封の説明書を読むと 100年以上続いている 兵庫、加古川の老舗のものである。 加古川が瀬戸内海に流れ込んでいる 浅瀬で取れた真穴子だということだ。 川の水と海水が入り混じった所に 良い穴子は生息している。 江戸前の穴子が良い例だ。 箱を開けた途端 香ばしい香りが プーンと立ち込めて来た。 「こりゃ、凄いな!!」 ふと、考えれば 本日の厨房登板は吾の日だ。 穴子を軸に考え見よう。 渋谷に出かけ ご贔屓”三之助”の ”ふわふわ豆腐”を買う。 続いて、シジミに手を伸ばす。 勿論、味噌汁にする為である。 三つ葉もお浸しにでも使おうか? あとは・・・・・・・・、 そうそう、金沢から送られてきた 加賀レンコンが自宅にあったな。 では、買い物はこのくらいにして 我が家の在庫整理を心がけよう。 加賀レンコンはどう料理??? 今日はすり身揚げでいこう!! レンコンの一節を 卸し金ですりおろす。 適当に丸めて 小麦粉をパラパラッと降って あとは揚げて塩を振るだけだ。 さて、肝心の穴子はといえば 今まで馴染んでいた江戸前とは全く別物だ。 蒸さずに焼き上げる関西風だが 妙な脂っぽさは全く無い。 あっさりした味に近いといえば近いが 香り高いので物足りなさはまるで無い。 穴子と言っても 西と東では随分違うことを 認識した夕食となった。 本日もゴチ、ゴチである! さて話変わって翌朝、 家内がこんな事を言っている。 「冷蔵庫の中に お豆腐があるけれど、どうしたの???」 「あッ!!いけねーーー!!!! 忘れてたーーー!」 だから男の手料理は・・・・・・・・
by shige_keura
| 2008-05-26 17:53
| 食
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