「スローピッチ」と言う球技を知ってますか??
一言で言えば ソフトボールの高齢者向けバージョンだ。 絶対に後期高齢者とは言わない。 この球技、普通のソフトボールとの違い数々有るが 攻撃と守備側が衝突の為に起きる事故を 防ぐ工夫がユニークだ。 例えば、下の画像に見られる如く 走者生還用のホームベースが 別に設けられている。 (左側に見えるホームベースが 三塁走者生還用のもの) 勿論、これはホームベース上での 衝突を回避しているためだ。 ホームベース上を初め 塁上でのタッチプレーはすべて無し。 そして注目すべきは バッターボックスの前のホームベース。 普通のものよりも長さが倍ほど有る。 ここにスローピッチのもうひとつの ユニーク性がある。 即ち、投手が下から放るボールが落ちてきて このベース上に命中すれば ストライクなのだ。 普通はホームベース上での高さが ボールかストライクに関係する。 しかし、スローピッチは違う。 投手はべースに当てる為に 球を上に放り投げる。 打者はまるで天から振ってくるような スピードのないボールを打つわけである。 野球をかじった人になればなるほど この遅いボールが打ちにくい。 当ってもファールになる場合が多い。 しかも2ストライク後のファールは 三振扱いとなるので気が抜けない。 クルーンの162キロ、 藤川の浮き上がる様な快速球も バットに当てるのは大変だが 遅いボールも、これまた厄介である。 ただ、投手としては 遅いボールは当てられる確率は高いので 投げるのにはそれなりの勇気がいるだろう。 更に、プロなのにあんな遅い球、 あれならこっちの方がと 甘く見くびられるだろう。 だから、プロの世界 速球投手の名前はあっても 遅球投手の呼び名は存在しない。 そんなプロ野球の世界に ユニークな投手が今季登場した。 日本ハムに今年から在籍している 多田野数人投手。 これまでのところ3勝1敗、 防御率1.80!!! 素晴らしい数字である。 彼は2003年事情があって渡米し 昨年までメジャーとマイナーでプレーした。 多田野投手が一躍有名になったのが 2004年の9月、対ヤンキース戦のことだ。 あの、アレックス・ロドリゲスを 芸能人の始球式さながらのボールで 3塁ゴロで打ち取ったのだ。 以来、彼の名前はアメリカで知られるようになった。 その多田野投手が 今年から日本ハムで活躍している。 そして、日本では封印していた 超スローボールを公開したのが 6月18日の広島との試合。 シーボル選手を 満場アット驚く、スローボールで ショートゴロに切って取った。 何しろ、上に向かって投げるから 投げた直後ボールはテレビの画面上から消える。 どの位の球速か??? スピードガンは全く反応しない。 そこで、中継したテレビ朝日が 独自の方法で計測した所 推定48キロと出た。 プロ野球の歴史を振り返ると あの大投手、金田正一さんが国鉄時代 巨人のON封じに 超スローボールを投げたことがあった。 以来、半世紀以上の時を超え 奇妙な超スローボールの出現である。 尚、多田野投手は、はかつて最速153キロの 速球を投げ込む力を持っていたと言う。 今後の彼のユニークなピッチング、 言わば、”のぞみ”と”各駅停車”を織り交ぜた 投法が見ものである。 快速球にバットがかすりもせず三振! これならば、諦めもつく。 しかしながら、遅いボールが何故打てない??? 打者としてはイライラが募るばかりであろう。 尚、多田野投手の超スローがどんなものか? 見たい方は次ぎの要領で動画を見ることが出来ます。 ビックリしますよ!!! 先ず、You Tubeの公式サイトを検索、 つぎに多田野数人で引くと動画が現れる。 お時間があればどうぞ。
by shige_keura
| 2008-06-23 10:38
| スポーツ
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