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リメイクの傑作!
数日前のブログにて
裁判員制度を紹介したとき
昔の名画「十二人の怒れる男」に触れた。
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そして、期せずして
リメイク物の「12人の怒れる男」が公開中、
新聞評判も上々なので
劇場に足を運んだ。

映画界も脚本難、
新たなアイデアの欠乏等で
安易にリメイク作品に走る傾向にある。

但し、リメイク物が
オリジナルを超えることは殆ど無く
ガッカリするのがオチだった。

ところが、今回は
数少ない例外の作品だった。
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基本的に、オリジナルを忠実に守ってはいるが
タイトルの”十二”を”12”に変えている以上に
今回のリメイクは新たな味付けを試みている。

オリジナルは96分の小品ながら
陪審員が激しく意見を闘わせる
素晴らしい人間ドラマに仕上がっていた。

そして、今回のリメイクは
上映時間160分
オリジナルを1時間以上上回る大作である。

両者の時間差は
世界が、国家が、そして世間が
混迷を極めてきたからこそのものである。




オリジナルの舞台はアメリカ、
スラム街に育った少年が
父親殺しの疑いで裁判にかけられる。

少年は有罪か?無罪か?

映画は陪審員の白熱の論議を追っているが
少年を生んだ社会の背景について
詳しくは追求していない。

一方のリメーク作品。

舞台をアメリカからロシアへと
移している。

殺しの疑いをかけられた少年はチェチェン人。

殺されたのは父ではなく
養父で元ロシア将校、
チェチェン弾圧急先鋒である。
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そして、ロシアは連邦制が崩れ
共産主義が崩壊する中、
その過程で
様々な社会の歪が出ている。
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それらは、モラルの喪失、
人種差別、金もうけ至上主義等々だ。

又、ロシアでは死刑は廃止され
極刑が終身刑である事も
物語の重要なスパイスとなっている。

陪審員の討論の中で
ロシアの抱える
様々な問題が浮き彫りにされる。

監督であり主演の一人を務めた
二キータ・ミハルコフ
端倪すべからざる人物だ。

私の感じた唯一の欠点は
映画の終わり方である。

監督としては
希望の灯がともる
終わり方としたかったのだろう。

その方が、確かに観客は
ホット、安堵する。

しかしながら、映画の完成度を考えると
最後のワンカットは余計であった。

具体的には、部屋に迷い込んだ雀が
吹雪舞う外に飛び出るのか否か?

そこで終わるべきだった。

オリジナル作品は
少年の無実が証明され
観客は満たされた気分になり
陪審員もそれぞれの充実感に浸る。

しかし、リメーク作品はそうではない。

少年は本当に無実なのか?

法の判定が無実でも
少年にとって、本当にその方が・・・・・・・・・・

あとは言わぬが花。

この秋、必見の作品のひとつだ!
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by shige_keura | 2008-09-16 10:49 | | Comments(0)
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