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白と赤  (映像の詩人、今ここに)
”白と赤”、
秋の大運動会の事ではない。

懐かしい映画との
嬉しき再会である。

今、(渋谷と)銀座で
2本の短編映画が
ひっそりと公開されている。

「白い馬」(1952年)と
「赤い風船」(1956年)だ。

共に映像の詩人と謳われた
アルベール・ラモリスの
心温まるファンタジックな作品である。

ラモリスは1970年
イランにて撮影中
不慮の事故に会い
48歳にてこの世を去ってしまっている。

それが、何故、今ラモリスか?

それは昨年のカンヌ映画祭の時の事、
多くのファンからの待望の声に応えて
この2本の映画が出品されたのである。

この2作品は共に1950年代公開当時
同映画祭に出品されている。

カンヌ映画祭史上
同じ映画が2度出品された事は
今までに無かったことである。





私は両作品共、
日本初公開時に見た。

更には、彼の集大成の作品といえる
初の長編「素晴らしい風船旅行」(1960年)も
大いに楽しんだ。

しかし、自分の当時の年齢を考えると
「白い馬」、「赤い風船」の良さを
本当に理解したとは思えなかった。

だから、半ば胸躍らせながら
作品の上映を待ちわびたのだった。

そして期待は裏切られなかった、
そればかりか深い感動を覚えた。

両作品共に
40分に満たぬ短編映画である。

にもかかわらず、映像そのものも美しく、深く
時には幻想的ですらあった。

しかし、それよりも、なによりも
ラモリス監督の
子供のような純な心に魅かれた。

初のカラー映画、「赤い風船」。
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小雨降るパリ、真っ青な空の下のパリ、
石畳の階段、パン屋の店先、
学校の往き帰り。
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心通わせた友の様な風船と少年。
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ところが、心無い友達の仕業で
赤い風船は割られてしまう。
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すると、何処から集まったか
多くの風船に導かれて
少年はパリの空へと舞っていく。

一方のデビュー作品、「白い馬」。

舞台は太陽が燦燦と降り注ぐ
プロヴァンス地方西隣の
カマルグ地方。

そこは今でも野生動物の保護区域で
中でもカマルグの白い馬は名高い。
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大人でも乗りこなせない
野生の白い馬と
仲良くなった少年。
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しかし、幸せは一時、
牧童に追われた少年と白い馬は
地中海の波間に消えて行くのだった。
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波の大きなうねり
見え隠れする少年と白い馬
彼らの行き先は何処であろうか?

悲しくもあるし
両者の幸せな行く末を
暗示している様でもあった。

殺伐、騒然とした今の世、
詩情溢れるラモリスの作品で
心を和ませては如何でしょうか?
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by shige_keura | 2008-10-11 18:23 | | Comments(0)
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