秋の酒は静かに味わうべし。
その場合の酒は熱燗ではいかぬ、 常温でも駄目だ。 ましてや冷はもってのほか ここは”ぬる燗”でなければならぬ。 この言葉は、 かの有名な???・・・・・・・・、 誰も言ってはしない、 ただ、自分が勝手に思ってるだけだ。 ベランダからの風が 心地よく頬をなぜる秋の夜 ここは、”ぬる燗”でじっくりいってみよう。 それには訳がある。 一昨日、逗子を訪れた時 従弟より手作りの ”烏賊の肝あえ”を貰ったのだ。 塩辛ではなく肝あえだ! 何故なら塩は全く使っていない。 酒と醤油、風味に柚子である。 こりゃ、断然旨い!!! 主役は肝あえと酒なのだが それだけではどうにもならない。 そこで取り掛かったのが、 先ずは、茄子を料理してみよう、 何しろ、”秋茄子は嫁に食わすな”と言う位だから。 この言葉は、二通りの解釈があるようだ。 ひとつは、茄子は身体が冷えるからと 女性をいたわっている。 一方では、秋茄子のような旨い物を 女性に食わせるな、という説もある。 いずれにせよ、今日は女房は外出、 故に、食べさせたくてもどうする事もできぬ。 茄子を縦に切って 切れ目を入れる。 フライパンに多目の油を敷いて 焼き上げて行く。 中が柔らかくなったら出来上がり、 醤油と酒の出し汁をかけて 生姜を乗せて出来上がり。 続いては油揚げ、 フライパンに油を敷かずて焼き上げる。 おいしそうな焦げ目が付いたら出来上がり たっぷり目の葱のミジンをかけ 醤油で味わう。 これは、子供の頃からの好物だ。 仕上げは”鮪のヅケ丼”で腹を満たす。 ”ぬる燗”がジワーンと効いてきた。 どこからともなく虫の音が聞こえてくる。
by shige_keura
| 2008-09-27 20:31
| 食
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