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三大スターすべて世を去る
9月26日、ポール・ニューマン逝去
享年83歳。
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一映画ファンとして
なんとも寂しい報せだった。

ここで言う三大スターとは
マーロン・ブランド、
ジェームス・ディーン(ジミー)、
そしてポール・ニューマンの事である。

長いハリウッドの歴史
そこにはキラ星の如きスターが
多くの映画ファンを魅了してきた。

しかしながら、その歴史を良く見ると
この三大スターが活躍する頃より
大スターの質がはっきりと変わって来た。

この点を少し具体的に説明したい。

我々の知る
かつての大スター達。

それは例えば、クラーク・ゲーブル、
ゲイリー・クーパー、ジョン・ウエイン等だろう。

彼らは銀幕で
圧倒的な存在感を誇示するが
常に役柄の上に
自分達の名前をレッテルで張っていた。

つまり、役柄以前に
ゲーブルでありクーパーだった。

その点、今日取り上げている三人は
役になりきっている。

つまり、「エデンの東」で言えば
ジェームス・ディーンとキャルは
渾然一体、同化しているのだ。

どうしてこのような変化が出たか?

それは、当時エリア・カザン(「エデンの東」の監督)が
中心となって設立した
俳優養成学校、
いわゆる”アクターズ・スタジオ”の賜物だ。




そして、今日の三人は
年は違えども
アクターズスタジオの同期の桜であった。

当時、ニューマンは二人に遅れをとった。

ブランドはジミーが既に師と慕う存在。

そのジミーとは
「エデンの東」のキャル役を競ったが
カザンの軍配はニューマンには上がらなかった。

私は当時、ブランド、ニューマンは嫌いで
ジミーは好きだった。

ブランドは上手いが
凶暴が見え隠れし、品を感じなかった。

それではジミーとニューマンは?

二人ともナイーブで拗ねた青年を演じたが
ジミーに垣間見える優しさが
ニューマンには感じなかった。
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その頃のニューマンは
あくまでも”とんがっていた”。

それがいつ頃からだろう
ニューマンが素晴らしく変身していったのは?
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「明日に向って撃て!」、「スティング」では
すでに魅力溢れる”ナイスミドル”になっていた。
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又、晩年の「ロード・トゥ・パーディション」では
不肖の息子を抱える
年老いたギャングのボスを
貫禄たっぷりに、
そして、時には人生の哀歓を込めて演じて見せた。

彼は男として人生の年輪を積み重ね
見事なまでの化け方を見せてくれた。
(80歳を迎える頃のニューマン)
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今日は「スティング」のLDでも見ながら
在りし日のニューマンを偲びたいと思う。
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by shige_keura | 2008-09-30 09:57 | | Comments(0)
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