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落ち着かない気分
今日は役者のセリフについてのお話だ。

中村吉右衛門といえば”鬼平”である。

彼の鬼平は時代劇で言えば
藤田まことの”必殺仕事人”、
中村主人を越えるはまり役だろう。

ただ、原作者である池波さんが
イメージする所の鬼平は
もっと小太りの男である。

だからこそ、池波さんは初代の鬼平に
先代の幸四郎を起用したのだろう。

(池波正太郎師描くところの長谷川平蔵)
c0135543_11201092.jpg

吉右衛門の鬼平は
したがって、彼が作り上げて
浸透させた鬼の平蔵、
酸いも甘いも噛み分けた
火付け盗賊改めの長官なのである。

ここまで、作り上げた吉右衛門には
感服する他はない。

しかし、これが歌舞伎舞台の吉右衛門となると
特に、彼の台詞回しに
かねてから疑問を感じていた。



その疑問が現実となったのが
6日の国立劇場。

出し物は井伊直弼を主人公とした「大老」
演ずるは中村吉右衛門である。

役者の台詞には
当然ながら”間”が必要である。

ただ、彼の場合、
それは”間”ではなく
”言いよどむ”ことがしばしばなのだ。

だから、特に相手が居る場合
芝居に奇妙な空白の時間が発生する。

これが、見ている観客にも
要らぬ緊張感を強いる事となる。

「おい、大丈夫か!吉右衛門、
 台詞忘れたんじゃないか??」

したがって、どうしても
お芝居に入っていけず、
集中できない結果となる。

残念ながら、今回の「大老」
最後まで落ち着かぬ気分を味わう事となった。

最後に彼の為に弁護しておこう。

通常、国立劇場の観劇は5-6日、
これは芝居の初日から3日目である。

稽古時間の少ない歌舞伎の場合は
この時期はまだ芝居に練れていない役者が居ても不思議ではない。

今までの吉右衛門の舞台、
新聞等では大変評価されている事が多い。

ということは、
彼はスロースターターの役者なのかもしれない。
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by shige_keura | 2008-10-09 08:47 | | Comments(0)
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