三渓園の美しき景観で心が満たされる、
しかし、その反比例で腹は減る。 横浜といえば中華街だ。 しかしながら、これが難物で 中華街なら何処でも旨いかと言うと 大きな間違い。 以前、フラッと飛び込みで入って 失望の極みを味わった。 大通りにある店が旨いか? そうとは限らない。 見かけが煌びやかで豪華な店が旨いか? そうとは限らない。 あれやこれやと迷う所だが、 今日はそんな心配は全くない。 娘の一押しの店と決めているからだ。 ”早い””安い””旨い” 三拍子揃ったお店 それが”山東”(さんとん)である。 中華街に何軒の店があるか?? そんな事は知らない。 しかし、広東料理だけでも70店、 そのほか、北京、四川、上海、湖南等が それぞれ2桁以上の店を構えている。 しかしながら、”山東料理”となると たった一軒の店が”山東”だ。 ”山東料理”とは元をただせば 北京料理の原型で 中国八大料理のひとつ。 つまり、由緒正しき料理なのだが この店は看板に ”家庭料理”の但し書きがある。 だからこそ、 この店の”三拍子”が成り立つわけだ。 その店がある通りはあくまでひっそりと そして、その看板は実に侘しい。 ”こういう店が良いんだよ” 実にその通りで 店の看板料理の水餃子 皮はモチモチとふっくら 具もたっぷりと食べ応え十分。 ピータン1人前が700円ほどか? 皿に一杯のピータンが たっぷりとした葱に覆われている。 (水餃子のタレの瓶、茶碗、皿の模様、 これ以上、家庭料理的なものはない) 空心采の炒め物も シャキシャキと歯ごたえ良い。 渡り蟹の黒豆炒めの味は濃い目、 しっかりと味付けされている。 こりゃ、ちょいと頼みすぎたか? 一皿のヴォリュームが嬉しい誤算だ。 散策の後は中華で満腹! となれば、再度の散策で 夜に備えねばならぬ。 久しぶりの山下公園、 健在なのは氷川丸だけ、 その他の景色はすっかりと変わってしまった。 振り返ると あのニューグランドが 味気ない高層ビルになっていた。 なんだか面白くない。 面白くないぞ!! (僅かに残る昔の面影、しかし、”バランス”を全く考えていない) ホテルで一杯と思っていたのだが戦意喪失、 トイレだけ借りて出てきてしまった。 ふと目に留まったのが 海に向って一生懸命絵筆を動かすご老人。 背広の上下をキッチリと着こなし 人品の優雅さが溢れ出ている。 ”海を見る人描く人 その又姿を写す人” 人それぞれが自分の興味を満たすべく 楽しい毎日が送れれば良いと思う。
by shige_keura
| 2008-10-15 08:47
| 食
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