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”賞の安売り”とは言いすぎか??
事の発端は
昨年鳴り物入りで入団した
某投手が2勝目を挙げた後のコメントだった。

「生涯で一度のチャンスですから
 是非来年獲るように頑張りたい」

彼の今季の投球回数は29回2/3。

もしも、あと1/3回余計に投げていれば
彼は来年、”賞”を獲る為の
権利を失うところだった。

賞とは最優秀新人賞
俗に言う、”新人王”のことである。

プロ野球、ペナントレース終了、
個人表彰の審査が行われる。

今年の場合、
最も難しいのが
セリーグの新人王だろう。

候補者は阪神の岩田投手と
巨人の坂本内野手、山口投手だ。

丁度20年前のパリーグ
二人の新人が最後まで争った。

阿波野投手(近鉄)  15勝12敗  防御率2.88
西口投手(日ハム)  15勝 7敗  防御率2.89

投票の結果、阿波野投手が新人王を獲得し
西口投手は特別表彰にとどまった。

今回は3人で新人王を争う事、
誠に結構なのだが、
気になるのが経歴、経験だ。

阿波野、西口の場合は
当時入団1年目
生粋の新人だった。

それに対し、今回の3人は
2人が入団3年目
1人が入団2年目で
正真正銘の新人とは言い難い。



最優秀新人の資格規定が
大きく変わったのが1975年の事だ。

それまでの規定の要点は以下の通り。

”その年に初めてペナントレースに
 出場した選手”

それが、1976年以降
次のように変わった。

”支配下登録5年未満の選手で
 投手は1軍登板30イニング以内、
 野手は60打席未満”

即ち、入団5年以内であれば
1軍の試合に多少出場しても
権利を持ち続けることが出来る。

何故変えたのか?

それは出来るだけ
新人王の栄誉を与えたかったからだ。

新人王設定以来1975年まで25年の内に
該当者無しが9回も数えた。

それが以降32年間
該当者無しは僅かに1回である。

日本の場合、プロ野球を初め
小手先でこねくりまわした挙句
本来像を見失う結果となることが多いようだ。

受賞した選手にケチをつける気は毛頭ない。

更に、出来れば多くの選手に
賞を授けたい気持ちは分る。

しかしながら、”はじめに個人賞ありき”は無いだろう。

故村山実さんの入団初年度の成績が
18勝10敗、防御率1.19(両リーグトップ)。

実に輝かしい成績にも係わらず
新人王は桑田選手(本塁打王)が受賞した。

これほどの価値ある新人王を
安売りして欲しくない。
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by shige_keura | 2008-10-12 14:47 | スポーツ | Comments(0)
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