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カテゴリ:スポーツ( 344 )
輝ける馬たち
私の競馬歴もかれこれ50年以上にもなる。

その長い歴史の中で私の目を虜とした3頭のサラブレッドが居る。

最初はスピードシンボリ、
当時としては初の有馬記念連覇(1969、70)を達成した馬である。
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3歳の皐月賞、ダービーは取るに足らぬ成績だったシンボリが
急遽脚光を浴びたのが菊花賞の時だった。

大本命ナスノコトブキ大楽勝と思われた淀の直線、
後方から矢のように伸びてきた脚色に満場は度肝を抜かれた。

長い長い写真判定の結果ハナの差で屈したとはいえ
シンボリの名前は大きくクロースアップされた。

翌年、アメリカジョッキークラブ杯、目黒記念、
天皇賞と3連勝した後シンボリは日経賞に出走してきた。

無敵シンボリ、ライバルは恐れをなしたのか
わずか5頭の淋しいレースとなった。

このとき、私は中山のパドックで
今や遅しとシンボリの登場を待ち焦がれていた。

黒鹿毛の彼を見たとき、その気品のある美しさ、
とりわけ、これが牡馬かと思われる静かなるサラブレッドに
驚きを覚えたもにだった。

時に1967年の事だった。

サラブレッドは人間が作った最高の芸術品、
まさにその至宝とも言うべき姿が目の前に居た。

向こう正面でスルスルと上がっていくときの華麗なフットワーク、
夢見る想いで直線を先頭で駆け抜けるシンボリを見つめていた。

実際の姿は見ていないが
グラスワンダーが私を虜にした2頭目の馬である。
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1995年の朝日杯、西に傾いた夕日を浴びて
輝く金色の栗毛の美しさをテレビで見たときの感動は忘れられない。
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今や20歳を超す老境に差し掛かったワンダー、
その眼は現役のころと比べ優しさに溢れているが
金色の栗毛は当時の美しさを今に伝えている。

3頭目が先日の有馬記念を制したサトノダイヤモンドだ。
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鹿毛のダイヤモンド、馬券を取らせてもらったからではないが、
パドックを周回する彼のバランスの良い体型は抜きんでていた。

父はディープインパクト、祖父はサンデーサイレンスの良血、
競り市価格は2.4億円、
同じ父を持つ良血馬のロイカバード(2.6億円)との
5億円の新馬対決を制しクラシック候補に名乗りを挙げた。

しかし、皐月賞は仕上げ途上で3着、
ダービーは落鉄による不運で2着に終わった。

その無念を菊花賞で晴らしたサトノダイヤモンドが
年の瀬を飾るグランプリで良血の真価発揮、
並み居る古馬を一蹴した。
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馬体的には父のディープインパクトを圧倒するサトノダイヤモンド、
来年は凱旋門賞への挑戦が囁かれている。

しかし、私、個人的には日本に留まって
優美でありながら逞しい身体を緑のターフで躍動させ
ダイヤモンドの輝きで魅了して欲しい。
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by shige_keura | 2016-12-30 08:39 | スポーツ | Comments(0)
そして「ひとけた」が無くなった
2016年12月6日、MLB、ニューヨーク・ヤンキースは
デレク・ジータ―選手の永久欠番を発表した。

デレク・ジータ―、1995年から2004年までの20年間
ヤンキース一筋にプレーした。

これはトレード大流行の昨今の風潮から見ても稀有のことである。

20年間にワールド・シリーズ制覇5回、
通算安打は3,465本、通算打率0・310、
これは永久欠番に相応しい成績と言えよう。

しかし、ジータ―が素晴らしいのはリーダーシップと人柄にある。
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ヤンキース第11代主将として
「ザ・キャプテン」の称号を授けられているのも、
ジータ―の持つ素晴らしい人格によるものである。

松井選手の活躍もジータ―が居たからのことであることを
本人は幾度も明かしている。
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負けた試合では必ずインタビューを受ける一方、
活躍した試合ではさっさと帰ってしまう。

彼はその理由をこう述べていた。

「僕と同じように勝利に導いた選手が居るのだから、
 彼にインタビューして欲しい」。

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by shige_keura | 2016-12-18 10:15 | スポーツ | Comments(0)
狂気の沙汰も金次第
タイトルは「地獄の沙汰も金次第」をもじったものだ。

これは、最近の読売ジャイアンツの補強を見ていて感じたことで、
FA選手をごっそりとかき集める手法、
これでもかと外人選手を金で集めるやり方。

何処に補強の焦点があるのか理解不能、
ただただ、金に物を言わせて選手を手当たり次第かき集める。

このチームは昔の悪い癖が全く直っていない。

自分たちのチームのどこに弱点があるのかをはっきり見極めないで、
おもちゃを欲しがる子供さながらに選手をかき集める。

思えば、長嶋、原時代、一塁手ばかりを集めたことがあった。

広沢、石井に落合、清原、ペタジーニ、小笠原・・・・、
これでは、巨人生え抜き選手はたまったものではない。

それに比較すれば、今回は未だ良いのかもしれない。

特に陽の補強は巨人の外野陣に一層の厚みを増すだろう。

しかし、どうにも解せぬのが、
メジャーに返り咲いたのもつかの間
力が衰え、マイナー落ちしたマギーを獲得したことだ。
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彼の守備位置は一塁と三塁、
そこには巨人の中心選手がいる。

一塁には阿部、三塁には村田である。

仮に阿部が故障しても亀井という
打撃センス抜群の男が居る。

三塁の方には村田のほかに
将来の4番候補の岡本が居る。

マギーを獲得したと言うことは岡本のやる気を潰しかねぬし、
生え抜きの育成をあきらめたとした思えぬ愚策である。

今年トレードに出されたのが
右の大砲候補として期待された大田だが、
彼の二の舞になる可能性が高い。

いつになったら、巨人の「欲しい欲しい病」は直るのだろうか? 

マギー選手の獲得、これはひょっとして
マギースープでチームに栄養をつける為なのかも知れない。
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何も考えない金満体質の男の金の使い方、
それは狂気の沙汰としか思えない。

「追記」
補強は未だ終わってないようだ。

抑え候補に現役MLBと最終交渉中だとか、
その人の名前がアルキメデス・カネミロ。

誇大随一の数学者と同じ名前のアルキメデス、
彼をもってすれば奇々怪々の巨人を解決に導けるのか?

或いは、セカンドネーム通りのカネミロ、
金だけ見ている(金見ろ)選手で役に立たないのだろうか?
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by shige_keura | 2016-12-12 21:24 | スポーツ | Comments(0)
乾坤一擲
乾坤一擲とは運命を託した大勝負手、
「のるかそるか」の背水の一手である。

この大博打が決まれば今までの劣勢を大逆転出来るし、
仮に思い通りいかなくとも、すべてをやりつくした充足感に浸れる。

その意味では、彼には悔恨の想いが強く残ったに違いない。

彼とは日本シリーズで日ハムと死闘を繰り広げた
広島を率いた緒方監督である。

今年のプロ野球日本シリーズは
2勝2敗とタイとなった時に予想した通り、
4勝2敗で日ハムが日本一の座を獲得した。
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ただ、このシリーズは際どい試合の連続であり、
ほんのちょっとしたミスが試合を左右していった。

そのミスは選手だけではなく
監督の采配の躊躇すなわちミスも含まれている。

北海道へ決戦の場所が移ってから
広島の緒方監督の采配に迷いが見て取れた。

打つ手打つ手が逆目に出たのである。

その結果、本拠地に戻った第6戦、
彼は「動かざること山の如し」の戦術に出た。

ただ、この時のチームの状況は後がないとはいえ、
熱狂的な地元の後押しがある。

こういう時には、積極果敢にうって出て
チーム全体を鼓舞する方が得策ではなかったか?

問題は4-4同点で出迎えた8回の表、
中継ぎのジャクソンが簡単に2死を取った後で3連打を浴び満塁となった。

打者は中田、4番とは言え穴の多く、
コントロールミスさえしなければ打ち取れる。

ジャクソンはそれを意識した余り、ストレートの押し出し、
続く投手のバースにまさかのタイムリーを浴びた。

これでは守っている選手はやりきれない。
試合をひっくり返そうという闘志も萎えてくる。

話を巻き戻すと、打者・中田の場面で
監督として最良の選択をしなければいけない。

その最良とは、もちろんピンチを切り抜けることだが、
同時にナインを鼓舞し広島ファンのボルテージを最高に上げる戦術だ。

ならば、この場面は黒田の投入しかない。
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既に引退を宣言した黒田の最後の雄姿、
花道にこれほど相応しい場面はない。

おそらく、あそこで黒田を投入すれば
中田は心を乱され凡打、三振に打ち取られていたと確信する。

仮に万一、黒田が打たれたとしても、
選手、ファンは納得し試合を逆転する闘争心に火がついたと思う。
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スポーツ、勝負事には乾坤一擲の大ばくちが必要な場合がある。

乾坤一擲の、勝負手をしまいこんでしまったが為に
試合は風船が萎んだような味気ない結末となってしまった。

緒方監督を責めるつもりはないが
あそこは全軍の将として動くべき時だったと思う。
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by shige_keura | 2016-11-04 08:49 | スポーツ | Comments(0)
熱戦・遠距離シリーズ
プロ野球日本シリーズは昨日の日本ハムの勝利
で2勝2敗のタイとなった。

今年のシリーズは現在のセ・パ両リーグの球団の本拠地を考えた場合、
広島と札幌と言う遠隔地の両球団が戦う遠距離シリーズとなる。

だからといって、この遠距離がどちらのチームに
有利不利をもたらすと言うことにはならない。

ただ、札幌と広島、日本の地方都市同士で行うことは
地方の活性化を考えると真に好ましい現象とも思われる。

巨人ファンの小生といえども、
今回のシリーズは興味を持ってテレビ観戦してきた。

ペナントレースを盤石な戦いで勝ち上がった広島、
一方、奇跡的にソフトバンクを追いこんでパリーグのペナントを制した日本ハム。

こういう場合、ややもすれば終盤の勢いで
日本ハムが圧倒するかと思ったものだが広島で2連敗、
本拠地の札幌でも終盤までリードを許される展開。

それを引っくり返したのが大谷であり田中であり
レナード等打つべき選手の活躍だった。

一方の広島は敵地で連敗したとはいえ
最後まで勝負を諦めぬ粘っこさは特筆ものである。

カギは今日の広島、ジョンソンの出来次第、
沢村賞獲得に相応しい投球を彼がすれば、
勝ち越して本拠地の戻ると言う圧倒的な有利に立てる。

しかし、勝負はそう簡単な筋書き通りにはいかない。

本拠地で息を吹き返した日本ハムが
敵のエースを攻略することも十分考えられる。

形成は全くの五分五分なのだが、
私はなんとなく日本ハムに流れが向いてきていることを感じているが・・・・・、
いずれにせよ今日の試合が楽しみだ。

願わくばビデオ判定と言う味気ない場面が無いことを望む。
このシステムは間のスポーツ、野球には全く適さない。
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by shige_keura | 2016-10-27 08:24 | スポーツ | Comments(0)
微妙な発言
プロ野球もオールスター戦が近づき
ペナントレースはこれからが勝負どころとなってきている。

そんななか、セリーグの人気チーム
巨人と阪神がいずれも勝率5割を切り
苦戦を強いられている。

特に、阪神は12日現在、借金12を抱え最下位、
首位広島の背中は15.5ゲームと遥か彼方である。

阪神を今年から率いる金本監督の
微妙な発言が飛び出したのは
日曜日、甲子園で広島に三連敗した後だ。

彼はこう言った。

「悪い流れを打破するのは監督、コーチではない。
 選手一人一人だ」。

金本監督は、この言葉だけを言ったのではないと思うが、
ここだけ抜き取られて報道されると
誤解を生むことになりかねない。

まるで、敗戦の責任を選手だけに押し付けているように聞こえ、
選手との間で不協和音を増長する危険性がある。

チームがどん底状態にあるときだけに
指揮官は自分の発言に細心の注意を払うべきだ。

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by shige_keura | 2016-07-12 20:51 | スポーツ | Comments(0)
野球が野球でなくなる日
昨日の広島対西武戦で起きた奇妙な出来事。

9回裏、本塁上のプレーでアウトの判定に広島が抗議、
10分という長い時間のあとコリジョン・ルールの適用で判定が覆り、サヨナラ勝ち。

なんともスポーツらしくない後味の悪い結末となった。

当然、西武の監督は「あれじゃ野球にならないと猛反発。

監督は続けてこう言った。

「ボールを捕球しようとしてのものだから、
あれがコリジョンならば送球を見送るしかない」。

私はこの意見に大賛成であり、
前々から日本のコリジョン・ルールは
矛盾に満ちていると危惧していた。

コリジョン・ルールとは本塁上のクロスプレーの場合、
捕手はホーム・ベースを空けておかねばならないというおかしな規則である。

危険防止というが、元来の捕手の役目は本塁を守ることが第一の役目であり、
それを放棄したら捕手にならない。

少し考えれば、奇妙なルールであることは誰でも分かる。

外野フライで3塁ランナーがタッチアプして本塁を狙う場合を想像すると良い。

捕球した外野手ならば誰しもが走者の生還を許さじと本塁に返球する。

その場合、どの外野手だって本塁ベース上めがけて
ストライクの送球しようとするのは当然だ。

そこに走者が走りこんでくるのだが、
今のルールで解釈すれば捕手は
ホーム・ベースに投げられた好返球を正面で捕球してタッチすることは出来ない。

何故ならばホーム・ベースを空けずに捕球するからだ。
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(コリジョン適用、さらに捕手は警告を受ける。ふざけるなよ!これは完全にアウト!)

つまり、好返球を身体は本塁を空けて妙な体制で捕球するか、
むざむざ好返球をよけて見送るしかない。
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(コリジョン適用は捕手だけではない。これも判定が覆ってセーフ、そんな馬鹿な!!)

こんなアホなことをプロの審判が試合を止めてビデオで検証している。
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(捕手の足は本塁にかかっているが、お咎めなくアウト、
 これが、今回の写真の中では最もセーフのように見える)

野球の醍醐味の一つはベース上でのクロス・プレー、
際どいプレーで観客は盛り上がる。
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(観客が最も喜ぶクロスプレーでアウト、と思いきやコリジョンでセーフ???)

コリジョン・ルールは野球の面白さを半減し、
さらに言えばビデオ判定に頼ることは審判の質の低下をどんどん招くことになる。

人間だからミスもある。
しかし、ミスは少なくするように努力せねばならない。

このまま続けばすべてを機械で判定することにもなりかねない。

野球はもともと間のスポーツなのだが、
程よい間ならよいが今の野球は間延びしてしまっている。

少なくとも、今のコリジョン・ルールは今年限りにしてほしいし
判定は人間(審判)に委ねよう。
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by shige_keura | 2016-06-15 09:32 | スポーツ | Comments(2)
年末の大一番
中央競馬年末の大一番
有馬記念のゲートが数時間後に開く。

有馬記念が創設されたのが1956年、
当時のレースネームは「中山グランプリ」だった。

1956年以前、中山競馬場の暮れの風物詩と言えば
「中山大障害」だったのだが、
春の府中で行われる「ダービー」とは違って華やかさに欠けていた。

そこで、当時の競馬会理事長であった
有馬頼寧(よりちか)の発案で
ファン投票で出走馬を選ぶ夢のレースが
「中山グランプリ」の名前で実現した。
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ところが、翌年、有馬理事長の急逝という思ってもみない事態が起こったため、
レース名称に理事長の名前を冠する
「有馬記念」となって現在に至っている。

ファン投票で出走馬を選ぶドリームレース、
歴代優勝馬は名馬が並んでいる。

シンザンをはじめスピードシンボリ、トウショウボーイ、テンポイント、
シンボリルドルフ、オグリキャップ、ディープインパクト、オルフェーブル
いずれもがその時代をリードしたアイドルホースである。

ファンの人気も高まり1996年には売上総額が875億円に達し、
今でも世界最高記録としてギネスブックに登録されている。

さて60回目を迎えた今回は
若干の小粒感は免れないが、ほぼベストメンバーが揃った。

「有馬記念」の優勝馬を今までの記録から推理すれば
以下のキーワードに集約される。

1.ディープインパクトを筆頭とするサンデーサイレンス血統が強い
2.デ・ムーロ、ルメール等の外人騎手が5年連続連対
3.生産牧場である社台グループの馬の活躍
4.小回りコースの得意な馬

となれば、リアファル、キタサンブラック、ゴールドシップ、
ラブリーデイ、サウンズオブアース等が
順当に人気を集めるに違いない。

しかし、私はどうしても狙ってみたい馬がいる。

それがゴールドアクター、
北海道の小さな牧場が初めて有馬記念に送り出した馬である。

血統もサンデーサイレンス系統から外れ
騎手も日本人中堅の吉田隼人とこころもたない。

それを振りはらってまで
ゴールドアクターに期待する理由が当然あるのだ。

ゴールドアクターの祖父はグラスワンダー、
1998年の有馬記念の勝ち馬、
このとき彼は私に少なからずの小遣いを与えてくれた。
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時は流れ2008年、グラスワンダーの息子、
スクリーンヒーローが名手、ミルコ・デ・ムーロを鞍上に
ジャパンカップを40倍以上もの単勝で制し私を小躍りさせてくれた。
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祖父と父の恩義に報いなければ男がすたる。

血統、騎手、牧場の大小には目もくれず
ゴールドアクターに一票投じたその結果はもうすぐわかる。
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スクリーンヒーローの子供が有馬記念で勝つ、
それは、まさしくスクリーンの黄金の千両役者、
すなわち「ゴールドアクター」になる時!
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結果は如何に!
競馬はゲートが開くまでが面白い!!
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by shige_keura | 2015-12-27 09:03 | スポーツ | Comments(0)
亡き母に捧げる勝利
本年の競馬もあと3週、
13日には2歳女王を決める
「ジュベナイル・フィリーズ」が阪神競馬場で行われる。

尚ジュベナイル(Juvenile)は少年、少女の意、
そしてフィリー(Fily)は4歳までの若い牝馬を意味しているのだが、
どうにも難しい名前をつけたものだ。
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さて、このレースに母を交通事故で失った小さな牝馬、
キャンディーバローズが出走すると聞き、
かつて”走る墓標と”言われた薄幸な牝馬、
その名前もメジロボサツを思いだした。

彼女については競馬に詳しかった
故寺山修二さんがこのような一文を寄せている。
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「月のない夜に生を受けた彼女は間もなく母を失い、
 デビュー寸前に父も亡くした。

 “走る墓標”と囁かれたメジロボサツは360~70キロと
 この上もないほど小さく、期待は全く寄せられなかった。

 ところがデビュー戦こそ4着に敗れたが、
 その後2歳女王レースを含めて6連勝、
 翌年の桜花賞の本命に躍り出た。

 しかし当日は致命的な出遅れ、第4コーナーは絶望的なドン尻、
 それでも彼女は最後の直線だけで死力を尽くし、
 猛然と追い込むも写真判定のハナ、首の3着に沈んだ。

 汚名挽回のチャンス、オークスの日は
 不幸にして土砂降りの不良馬場。

 軽量の彼女には余りにも過酷なハンデ、
 のめり続けながらも逃げ馬を追うが2着にとどまった。

 そしてボサツには二度とクラシックのチャンスは訪れぬままに引退した」。


本日の主役キャンディーバローズに
不幸が訪れたのは2013年3月の時だった。

生後3週間の彼女は母のアフレタータと共に
馬運車で移動中、交通事故に巻き込まれ、
目の前で母は即死、自分も大怪我を負うが奇跡的に回復を遂げた。

生後、母が死んだ場合は乳母が付くのが普通だが
彼女はそれをしなかった。

そのためか体重はデビュー戦402キロ、
直近でも412キロと小柄である。

しかし、一方では負けん気が強く、しぶとさも兼ね備えている。

それは11月に行われたファンタジー・ステークス、
1~4着タイム差なしの大激戦を制したことでも明らか、
負かした相手には評判馬のグランボヌールも含まれている。
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キャンディーバローズの父はあのディープインパクト、
彼女の小さな身体はひょっとすると父譲りなのかもしれない。

騎手は当たりの柔らかさでは天下一品、
フランスの名手、クリストフ・ルメールが今回も手綱を操る。

週末は母を亡くした彼女の幸せを願い一票投じるとしよう。

「追記」 本日、乗り慣れたルメールからアンドレアス・アッゼニに乗り替わりが発表。
 予想外の事態に戸惑うが、イタリア人の通称Mr.ビーンに期待しよう。
 それにしても良く似ている。
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by shige_keura | 2015-12-09 15:23 | スポーツ | Comments(0)
ニュージーランドの手練者
6月14日(日)府中・東京競馬場の朝である。
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朝まで残っていた雨が上がり、
緑が一層濃くなって来たかのようだ。
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レース開始前のパドックはひっそりと静まり返り
ここで、2週間前に行われた競馬の祭典、
ダービーの名残はどこにも見当たらない。
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故・山口瞳さんの名シリーズ「男性自身」のひとつ
「ダービーのあと」がふいに頭をよぎった。

師は確かこんなことを書いていたと思う。
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「私はダービーの後の競馬場が好きだ。
 最大のレースが終わったあと、
 競馬場にはいつにない穏やかな空気が立ちこめている。

 春競馬は終わり、それぞれ夏の巡業先
 北海道へ福島へ新潟へと多くの馬がすでに旅立っている。

 ホットした空気の流れる府中、
 馬達もいつになくリラックスしているかのようだ」
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本日もまさにそんな雰囲気が感じさせられる東京競馬場、
しかしながら、本日は花形ジョッキーが勢ぞろい、
さながら、顔見せ大歌舞伎のようである。
               (連対率日本一・福永騎手)
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関西から武豊、福永、浜中、フランス人のルメール
向かい撃つ関東は戸崎を筆頭に田辺に北村、内田、等々・・。
               (関東の名人・横山騎手)
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しかし、私のお目当てはそうではない。

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by shige_keura | 2015-06-20 20:39 | スポーツ | Comments(0)



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