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ひねりの効いた映画
文明が進むにつれて技術も進歩し
世の中がどんどん便利になって来ている。

しかしながら、その反面
技術の進歩によって
今まで思いもよらなかった
問題も生じてくる。

この映画は、医療分野での進歩がもたらす
新たな問題を鋭く突いた映画だ。

邦題は「私の中のあなた」、
しかし、見た後では誰もが
オリジナルタイトル、
「My Sister's Keeper」の方が
適確だと思うだろう。

この映画、脚本が良い、
話の展開がこれまた面白い、
そして、俳優が上手で
映像も綺麗!!

素晴らしい映画の見本のようなものだ。

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by shige_keura | 2009-10-30 08:54 | | Comments(0)
仏教美術1000年 (シャーモアでラクダに揺られて)
”ゴビ”という名前を聞けば
日本人はゴビ砂漠を思い浮かべるだろう。
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つまり、ゴビは砂漠の固有名詞であって
その意味では”サハラ”、”タクラマカン”等と
同じであると理解している。

ならば、中国ではどうか?

今は、中国でも日本と同じだが
元々は”ゴビ”とは砂漠の固有名詞ではなかった。

”ゴビ”の本来の意味は
砂と一緒に土、石、岩が転がっている
荒涼とした地帯を意味していた。

それでは砂漠は何と言うかだが、
これを”シャーモア”と呼び
”沙山”と書く。
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即ち、”砂の山”である。
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by shige_keura | 2009-10-29 09:01 | | Comments(0)
仏教美術1000年 (塑像だけが知っている?)
今回の旅行に参加するにあたり
故井上靖氏の「敦煌」を読み
その筆力に引き込まれた。

未だこの時点では知らなかった西域が
脳裏に浮かんでくるような想像を
かき立ててくれる
素晴らしい文章だった。
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その後、映画化もされた「敦煌」、
セット、戦闘場面等
巨費を投じたことは感じられるが
小説の足元にも及ばないで出来だった。
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映画のクライマックスは
主人公の漢人、趙行徳(佐藤浩市演)が
おびただしい仏教経典、文書を
西夏の侵入、略奪から守ろうと
小さな窟に避難させる場面である。

その小さな窟が
莫高窟の第17窟で
別名「蔵経洞」と言われている。
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今日の話は、
映画で描かれた趙行徳の一件は
果たして歴史としての
事実だったのであろうか?

そして、いったんは歴史の闇に隠蔽された文書が
どのような経緯で見出されたのであろうか?

この二つの事柄についてである。

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by shige_keura | 2009-10-28 09:28 | | Comments(0)
仏教美術1000年 (街道筋の光景)
敦煌到着後3日目、
10月9日。

今日は楡林窟まで200キロに及ぶ
長距離ドライブ、
その途中で見た
街道筋の光景を紹介してみよう。。

出発は8時、日の出の遅い敦煌は
漸く太陽が顔を覗かせてくる時間だ。

大きな荷物を乗せたトラックと
次々とすれ違う。
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荷台には取り入れたばかりの綿花がどっさりと積まれている。

暫く行くと、朝日を浴びた畑では
取り入れの作業が佳境に入っている。
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左手に見える線路に
1日1本の西安からの電車が走ってくる。
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敦煌に鉄道が敷かれたのは数年前
一方、空港は20年以上前から置かれている。

               (敦煌の駅)
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この広い中国では
鉄道を敷くよりも空港を作るほうが
簡単であり費用もかからない。

因みに北京から敦煌まで
空路だと3時間、
鉄道の場合は西安経由
2泊3日の大旅行となってしまう。

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by shige_keura | 2009-10-27 09:10 | | Comments(0)
仏教美術1000年 (何処から来たの?)
”飛天”、日本では天女と言ったほうが
馴染みぶかいだろう。

三保の松原の天女伝説を初めとする
空を優雅に舞う乙女達である。

この天女、”飛天”の姿を
敦煌、北京のいたるところで
見かけることが出来た。
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莫高窟の入り口、
窟内の壁画は言うに及ばず
敦煌市内の街路灯は
飛天の行列で彩られている。
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ホテルの備え付けの品
タオル、シャンプー等
はては洗濯袋までにも
飛天が描かれている。
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その優雅な姿は
まことに魅力的であるが
彼女達は一体どこから来たのだろうか?

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by shige_keura | 2009-10-26 09:25 | | Comments(0)
仏教美術1000年 (春風不渡の関)
雨の心配が全く無い旅行
それがこの季節の敦煌である。

10月の平均雨量は0.6ミリ、
これは降らないに等しい量だ。

しかし一方では、寒暖の差が激しい。

同じ10月の平均気温を例に挙げると
最高気温は18.8度
最低気温が0.6度
平均では9.2度となる。

特に午前中の寒さは予想を超えたものがあった。

そのひとつの要因は
中国に時差が存在しないからである。

中国は北京時間で
広い国土を統一している。

敦煌は北京から真西に飛行機で3時間、
1,2時間の時差が存在しても不思議ではない。

即ち、敦煌は北京よりも日の出時間が遅く
又、日の入り時間も遅い。

朝日が漸くキラキラと輝き始める午前9時半、
ここは玉門関、
敦煌から北西に90キロ地点の所だ。
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”春風不渡玉門関”
中国の古い詩、
玉門関には春風は渡らない、との意味である。
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それが頷ける寒さ、
手袋をしていない手は凍えそう、
北からの風が吹きつけ
気温は5度に満たない。
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その寒風の中に
かつての中国(漢)の西の守りの要所
玉門関の砦の一部が
雄雄しく立ちはだかっている。
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敦煌を扇の要にして
西北に玉門関、
西南にある陽関が
三角形を成している。

このふたつの関が
まさしく異民族の侵入を防いできたのだ。

因みに陽関は王維の詩、
”西のかた陽関を出ずれば
 故人なからん”で
つとに聞こえた場所である。

話を玉門関に戻そう。

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by shige_keura | 2009-10-25 14:03 | | Comments(0)
女だてらの一人旅
仏教美術1000年はまだまだ続くが
1回お休みして
別の話題を取り上げたい。

競馬3歳馬最後のクラシックレース
菊花賞が25日、京都の淀競馬場で行われる。

菊花賞に私は特別の思いを感じる。

時は昭和42年、
名人、森安弘明の手綱さばきで
他馬を圧倒的に引き離し
先頭で4コーナーを回ってきたのが
ナスノコトブキ、
河野一郎代議士の持ち馬だ。

誰もが勝負は決まったと思ったとき
猛然と追い込んできた
黒鹿毛の美しい馬がいた。

結果的には鼻差の2着となったが
このレース以降
スピードシンボリと野平裕二は
競馬を一般大衆に親しみを持たせるようになっていった。

                (野平裕二とスピードシンボリ)
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そして、私も
この日以来競馬の虜となっていったのだ。

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by shige_keura | 2009-10-23 11:03 | スポーツ | Comments(0)
仏教美術1000年 (地の果ての太陽発電)
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楡林窟の見学を終えて
バスはアスファルト道路から外れ
猛烈な砂煙りをあげながらオフロードを走っていく。

”ドスン、ドスン、ガッターーン!!
後席から時々奇声が漏れてくる。
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小1時間の悪路のドライブ、
尻がいい加減悲鳴を上げそうになった頃
我々を待っていたのが
地の果ての景色の中にある
東千仏洞であった。
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ここ、東千仏洞は日本の観光ガイドには
殆ど登場しない。

又、敦煌研究院の話によると
この場所を観光地化する気持ちは毛頭無く
考古、歴史学者を初めとする
研究者達だけの為の石窟にとどめておくそうだ。
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昔はここも河が流れていたのか
幅広い平地を挟み
両側に小高い山々がそびえ
そこに9つの石窟が開削されている。
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ここの第2窟にも”玄奘三蔵取経図”の壁画を見ることが出来る。
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水月観音に祈る玄奘
背後には猿面をした孫悟空とおぼしき男がいる。
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この地は楡林窟と並んで
玄奘とは縁の地だけに
彼に因んだ壁画も多いのだろう。

即ち、玄奘は朝廷の禁を犯し
西域に仏教の真髄を知る旅に出た。

潜行した玄奘は或る日
東千仏洞のある瓜州(カシュウ)に到着し
ここで馬と孫悟空のモデルとなった案内人を雇い
愈々、西域へと足を踏み出して行くのである。
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山の上からの眺めは
あたかもインディアナ・ジョーンズが
秘宝を求めた冒険の旅の姿である。

その昔、禅僧が
この地を理想の修練の場としたのもうなづける。
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茶色い不毛の地、
水はどこから引いているのだろうか?
電気が来ているはずも無い。
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夜の明かりは
ローソクか石油ランプか??

ところがところが
ここにたった1軒ある家は
太陽発電の装置を設けている。
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いま、世界の先端を行く
環境に優しい太陽発電が
この地の果てに!!!

”恐れ入りました”

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by shige_keura | 2009-10-22 22:30 | | Comments(0)
仏教美術1000年 (峻険の地、楡林窟)
10月9日、11時を廻った頃のことである。

敦煌より東へ約250キロ
漸くバスは、とある崖の上に停車した。
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前方に”楡林窟”(ゆりんくつ)の看板が見える。
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遠くに仰ぎ見る祁連(きれん)山脈からの水を運ぶ
楡林河両岸の切り立った断崖に
41もの石窟が開削されている、
それが楡林窟である。
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崖上からの眺望、それは印象的だ。
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恐らく氷河期からだろうが
侵食された深い谷が口を開け
下を流れる河の両岸には
楡林(ゆりん)の名の通り
楡の林が緑の葉を風にそよがせている。
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遥か上流には
今まさに見ごろとなった
胡楊(こよう)の黄色い葉っぱが
陽を浴びてキラキラと輝いている。
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by shige_keura | 2009-10-21 08:58 | | Comments(0)
仏教美術1000年 (絢爛たる莫高窟)
中国は国は広いし
長い歴史を持つ国だ。

従って、世界遺産も33を数えているが
これは世界で3番目の多さである。

因みに1番はイタリアの44、
続いてスペインの41となっている。
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今日訪れた莫高窟は1987年
万里の長城、始皇帝の兵馬俑と共に
中国で最も早く
世界遺産の認定を受けた場所だ。

                (莫高窟のシンボル九層楼
                 直ぐ上には中秋の名月を過ぎたばかりの月が)
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莫高窟、何しろ規模が桁外れだ。
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敦煌とその周辺の
石窟寺院の数を紹介しよう。

莫高窟    725
楡林窟     42
西千仏洞    22
東千仏洞     7
五個廟       6

このように、合計812の窟のうち
その大半が莫高窟に集中している。
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ここでは最も古い北涼期(5世紀前半)から
元の時代まで
10王朝、中国1000年の仏教美術の推移を
目の当たりに見ることが出来る。

研究家の間でも
中国の美術史を一箇所で学べる所として
つとに鳴り響いている場所なのだ。

               (ポプラと楡の並木道を通っていざ見学へ)
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ただ、規模が余りにも大きくて
見学するほうにとっては大変だ。

                (我々を誘うかのような飛天の像)
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何しろ壁画を例にとっても
その総面積は4.5万㎡、
壁画を全て横に並べたとすると
30キロに達すると言うのだから。

まさに砂漠の大画廊
それが莫高窟なのだ。
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by shige_keura | 2009-10-20 08:57 | | Comments(0)



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