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原点は森 -3- (芸術原理主義者)
「私は芸術原理主義者、
 すなわちタリバンです!」

国安孝昌さん、セミナー唯一のアーティストの第一声は
迫力に満ち溢れていた。


続く彼の言葉に耳を澄ませたが
これが難しく凡人には理解し難かったが
こんな事を述べたのではないだろうか?

「現代美術はもう終わってしまった。
 すなわち普通、平凡なものとなった。

 21世紀の美術と言うのは
 現代美術の次のステップであるわけだから
 現在のアートの枠を広げていく仕事となる。

 ただ、枠を超えるということは
 単に外に向うことではなく
 一度中心に戻ってから
 反対方向の外に飛び出すことでもある。

 すなわち、一度は原点へ回帰せねばならない。

 江戸時代の日本が大事にしていたものは
 手を入れた自然である。
 これは手付かずの自然の保護を意味している。

 私はこれを目指したい。

 具体的には自然の石と丸太を使って
 自然に手を入れ保護することで
 自然と共生を計って行きたい」

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by shige_keura | 2010-05-31 08:35 | | Comments(0)
原点は森 -2- (木に戻ろう)
「コンクリートと言うのは
 変わらないように見えるから一番いけない。
 本当はボロボロになったりしているのだけれども
 変わらないように見えるから
 風化していることを許容しないような
 OS(Oeration Standard)が生れた。

 コンクリートは1種類で多様性を許容しない。
 一方、木というものは様々な木があるから
 多様性とバラつきを許容し
 更には風化を認めるOSである。

 そういう”木”をOSとする社会に戻れたら
 人間社会にもう少し優しさが生れる」
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現在、日本で最も注目を浴びている建築家
隈研吾氏の言葉である。
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氏は1954年横浜生まれ
東大、大学院建築学科を修了し
コロンビア大学留学後1990年に事務所を設立する。

日本の地方で風景に融合した
木を主体とした建築を手掛ける一方
都心でもサントリー美術館、ルイ・ヴィトン本社
更には衆目の関心、新歌舞伎座の設計を手掛ける。

今や建築界では
最も忙しい超売れっ子と言って良いだろう。

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by shige_keura | 2010-05-29 08:58 | | Comments(2)
原点は森 -1- (不思議な椅子)
5月21日から23日まで、
新国立美術館にて「森から始まるリレートーク」と銘うった
興味深いセミナーに出席する機会を得た。
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日本を代表する建築家、家具のモデラー、
インダストリアルデザイナー、インテリアデザイナー、
アーティスト等々の話は
いずれも森、木々、そして自然・環境へのこだわりが深く
聞く我々の胸に強く迫ってきた。
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今日から何回かに分けて
講師の方々のお話を紹介しよう。
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セミナー会場前には
同じ形をした椅子がずらりと並べられ
参加者の目を引いた。
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その数、200脚、
すべての椅子、姿、形は同じでも
木の種類がそれぞれに違う。
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従って、木の性質によって
完成までの工法は異なってくる。

ただひとつ同じ条件であることは
製作に入るまで、どの木も
5年間の自然乾燥期間を経ていることである。

赤松、黒松、胡桃、杉、檜、ブナ、栗等
日本では御馴染みの木を利用しているかと思えば
今や入手がほぼ困難なレバノン杉、
ハワイ王朝との縁が深いハワイアンコア(ハワイアンマホガニー)
等のエキゾチックな木々、
そして我々が慣れ親しんだゴルフクラブのヒッコリー、
硬式野球バットの原材トネリコ等
多彩この上も無い。
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だから、それぞれの肌合い、木目だけ見ていても
一向に飽きがこない逸品ぞろいである。

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by shige_keura | 2010-05-28 10:01 | | Comments(0)
24歳の嘘
ある人の勧め、「これは秀作です!」につられ
最終日のシネスイッチ銀座に滑り込んだ。

邦題は「やさしい嘘と贈り物」、
これはなかなか洒落た命名だが
オリジナル・タイトル、”Still,Lovely”も捨てがたい。

ニコラス・ファクラー、
弱冠24歳時の初監督作品
製作年度は2008年である。

多くのコメントに共通の言葉、
それは「大人のファンタジー」だ。

確かにその通りなのだが
より正確に言えば「老人のファンタジー」であろう。

テーマは認知症を患って
老い先短く夢も希望も無い男の話だ。

クリスマスもまもなくと言う時期
彼(ロバート)は一人寂しく毎日を送っている。

贈り物など何も期待できない
切なくて哀しいクリスマスがもう直ぐだ。

彼は自分から自分宛のプレゼントを
そっとクリスマス・ツリーの下に置く。

中身は映画の後半で分るが
彼の決断したあるモノが入っている。

これが邦題の”贈り物”の
ひとつの意味なのだろう。

そんな日、新たに真向かいに越して来たという
老婦人、メアリーと知り合い
二人は愛し合うようになる。

まだ知り合って2,3日と言うのに。

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by shige_keura | 2010-05-25 08:25 | | Comments(0)
仇討ち成就か?返り討ちか?
競馬の祭典、ダービーが30日に迫ってきた。

恐らく人気を二分すると思われる
2頭の馬の血筋を辿ると
「サラブレッドは血で走る」が
まさに至言であることを思わざるを得ない。

時は2003年に遡る。

ダービートライアル、青葉賞を快勝し
一躍ダービー候補に名乗りをあげた馬がいた。

その名は、ゼンノロブロイ
大種牡馬、サンデーサイレンスを父に持つ良血馬
関東の名伯楽、藤沢和夫厩舎が
手塩に掛けて育て上げた馬である。
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その時騎乗依頼されたのが
東の名人、横山典弘だった。

当時、ダービー未勝利であった彼
勇みたったことは間違いない。

「この馬で勝てなければ
 当分ダービーは手中に収めることはできない」

この横山の言葉が
彼のはやる気持ちを物語っている。

この時、立ちはだかったのが
皐月賞馬で西のエース、ネオユニバース
同じくサンデーサイレンスを父に持つ良血馬だった。
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レースは終始好位を進んだゼンノロブロイ、
直線先頭に立ち大願成就なるかと思われたとき
馬群を疾風のように割って出て
ゴールを先頭で駆け抜けたのがネオユニバースだった。

レース後のインタビュー、
顔面蒼白の横山はただ一言、
「騎手が下手だから負けた」
あとは口をつぐんだ。

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by shige_keura | 2010-05-24 09:11 | スポーツ | Comments(2)
チーズ・オムライス
5月21日、真夏を思わせる日差しが輝く時分時、
一人でとる昼食だ。

この陽気では暖かい麺類は適当ではない、
とは言え、好みの炒飯は作りすぎるぐらい作っている。

そこで浮かんで来たのがオムライスである。

最近は似て非なるものを
オムライスと名乗っていることが多い。

焼き飯の上にオムレツを乗せて
ナイフで切れ目を入れると
トロッと半熟卵が流れ出る。

それをテレビ画面は
阿呆面したタレントがスプーンで口に運び、
「トロッとして美味しいーー!!」、
奇声を上げているのを大写しにしている。

「このバカモノめが!!」

これは断じてオムライスではなく
まさしく名称偽称の何ものではない。

それでは、今日の昼は
一人働きで”正統オムライス”を作ってみよう。

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by shige_keura | 2010-05-23 10:23 | | Comments(0)
意味が分るか?お富さん、エーサオー・・・・
一昨日紹介した、雲の上団五郎一座、
抱腹絶倒のお笑い、”源冶店”を書いていて
ふと昔を思い出した。

頃は小学校の頃
友人たちと良く口ずさんでいたのが
当時爆発的にヒットした
春日八郎の”お富さん”だった。
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節回しのよさもさることながら
何だか意味の分らぬ言葉を使うことで
一丁前の大人になったような気がした。

しかし、今もってこの歌詞を見返すと
渡世の世界に生きた男と女の因縁が
これほど活き活きと描かれていることに驚く。

勿論、御存知歌舞伎の
「与話情浮名横櫛」の名科白、

”しがねえ恋の情けが仇
 命の綱の切れたのを・・・・・・”を
お手本にしているとは言え。

ちょっと長くなるが
1番から4番まで紹介しよう。

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by shige_keura | 2010-05-21 09:39 | その他 | Comments(0)
樫の令嬢の栄冠は?
23日の日曜日、
東京競馬場で優駿牝馬、
通称”オークス”が行われる。

第1回のオークスが行われたのが1938年だから
日本においては由緒あるクラシックレースである。

しかし、このレースの元祖は英国で
その開催は1779年に遡る。

その年、第12代のダービー卿がエプソム競馬場で
自身と友人所有の牝馬レースを始めたのがその由来である。

英国貴族の懐の深さが感じられるお話だ。

以来、英国では6月第1金曜日に行われている
伝統あるクラシックレースなのである。

レース名、”オークス”の由来は
ダービー卿の領地の名前でもあるが
もともと邸宅前に大きな樫の木が
象徴のようにそびえていたことにもよるものだ。

更に、ここが肝心なところだが
何故、牝馬限定にしたのかだが
当時屋敷に住んでいたダービー卿の一人娘を
”オークスの令嬢”とその美しさを讃えていたからである。

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by shige_keura | 2010-05-20 10:52 | スポーツ | Comments(0)
初夏の神田で喜劇とカレー
5月17日、初夏と言うよりか夏に近い日差しの中
神田に足を向けた。

中学、高校時代の神田
そこは私にとってはスポーツの世界、
ミズノに行く事が唯一無二の目的だった。

間違っても、辞書、参考書の三省堂には
足を向けたことは無かった。
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漸く貯めた小遣いで手に入れた
トネリコの硬式バットを胸に抱いて
家に帰るときの気持ちの高まりは格別だった。

このバットを持っているだけで
ヒットを連発する場面が浮かび上がってきた。

ところが現実はそんなに甘くない。

最悪はおろしたてのバットを折ったとき、
その日一日が真っ暗になったものだった。

それから時は経ち
大人になってからの神田の町は
映画、スポーツ関係の古書探しの宝庫となっていった。

お目当ての本、雑誌を見つけたときの喜び
そして途方も無く高い値段を見たとき、
そのつど私の心は一喜一憂した。

以来、何度足を運んでも
結果は概ね一緒だった。

買いたいが買えない!

いつしか神田から足は遠のいていった。

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by shige_keura | 2010-05-19 08:36 | | Comments(0)
”つき”か”かばい”か??
相撲の決まり手、
昔は四十八手と言われていたが
今はその倍近く、82の決まり手が存在する。

決まり手とは、その名の通り、
勝負が決まった時の仕掛けた技のことだ。

ところが相撲の世界には
決まり手には数えられない
いわゆる”非技”で勝負がつくことがある。

勿論、非技で勝負が決まることは珍しいのだが
その珍しい非技、”つき手”が
夏場所の中日、8日目に起こった。

取り組みは猛虎浪と光龍。

立会いに猛虎浪が大きく左に変化し
突進した光龍はそのまま土俵を割ろうとした、
と、そのとき、どうしたわけか
猛虎浪がバランスを崩し土俵に手を付いてしまった。
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勝った光龍は、
「何もしないのに勝っちゃった」と照れ笑い。

尚、つき手で勝負がついたのは
昨年の秋場所以来であるが
その時負けたのも猛虎浪、
どうにも足腰の弱い相撲取りである。

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by shige_keura | 2010-05-18 09:00 | スポーツ | Comments(2)



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