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日本シリーズと選手の育成
11月6日、日経朝刊のスポーツ面、
豊田泰光氏がコラム、”チェンジアップ”にて
「盛り上がりに欠ける日本シリーズ」と
書き出している。

私も全く同感である。

何故に盛り上がりを感じぬのか?

それは豊田氏も指摘しているように
日本シリーズがペナントレースの延長、
つまり、普段どおりの試合の
一貫として行われているからだ。

かつての日本シリーズは
お互いがまなじりを決して
個人、チーム、リーグの威信をかけて
戦ったものだった。

監督、選手は勿論
ファンまでも
日本シリーズは特別なものとして
位置づけていた。

だから、その中から、

”水原・三原の巌流島の決闘”
”杉浦血染めの4連投で親分、鶴岡涙の胴上げ”
”西本スクイズ失敗が元で永田ラッパと訣別”

等々、後世に伝えられている
名勝負、因縁話が繰り広げられてきたのだ。





つまらなくさせている要素は他にも、

・晩秋の肌寒い中、
 冷え冷えとしたドームのナイター、
 これでは全く気勢が上がらない。

・今年はたまたまペナントレース1位同士だが
 ひょっとすると3位同士の戦いになるかもしれない。
 これを日本一を決めるシリーズと言えるのか?

・ペナントレース、クライマックスシリーズ
 そして日本シリーズ、
 名前は違えど、同じような試合の連続に
 選手もお客も試合に飽きを感じている。

更に、豊田さんはコラムの中で
首脳陣が選手に気配りしすぎ
優しすぎていることも
日本シリーズを詰まらなくさせていると
指摘している。

例えば日本ハムの大黒柱、ダルビッシュを
シーズンのローテーションを守る余り
1回限りでお役ご免とした。

これは本気で日本一の座を
獲りに言っているとは思えない。

確かにその通りだ。

しかしながら、気遣い、優しさは
今や、プロ野球のみならず
世間一般に見られる現象だ。

親は子に気を遣い
先生は生徒に迎合している。

これは子供が強い大人になる過程で
良い影響をもたらせているとは思えない。

現在のプロ野球
監督が選手に優しく接したら
決して良い選手は育たぬだろう。

水増しの如き試合の連続が
選手の育成に悪影響を及ぼすならば
今のようなシステムの
日本シリーズは止めた方がよいと思う。
by shige_keura | 2008-11-07 08:35 | スポーツ
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