これはウイークエンド時の話ではない。
1月8日、木曜日 11時過ぎから15時ごろまで、 場所は浅草、浅草寺界隈である。 この日の午前中、 私は上野の美術館で時間を費やした。 さて、見学後、 何処で昼食をと迷うのが常だが この日ばかりは心に決めていた。 浅草、大黒家の”天丼”だ!! ”天麩羅”と”天丼” これは似て非なるものだと思っている。 何故なら、両者に共通している主役 海老様のコンセプトが異なるからだ。 ”天麩羅”の海老、 これはプリプリの小さな ”さいまき海老”であるべきだ。 衣は出来るだけ薄いのが好ましい。 カリッと上がったやつを 熱いうちに塩で頬張る。 ”さいまき”の上品な甘みがジュワーっと!! 一方の”天丼”の海老、 これは大ぶりが好ましい。 出来れば海老の尻尾が 丼からはみ出しているぐらいが理想的だ。 (大黒家のホームページに見る天丼、これは!!) 衣は”天麩羅”のように薄着では駄目、 風邪を引かぬぐらい ちゃんと衣をまとっているべきだ。 揚げ方だけは同じ ”カリッと”してなければ落第である。 それをピカピカの銀シャリに載せ チョッピリ濃い目の汁をかけ回す。 シジミの味噌汁に 沢庵でもついていれば これは”御の字”だ。 このような”天丼”を 大黒家で食べた覚えがある。 ただ、心配なのは それが30年も前のことなのだが、 それを確認する楽しさも手伝って 上野からいざ浅草に見参したのが 1月8日の昼前の事だった。 さて、浅草の雷門、 松の内が開けたとは言え 正月の名残が色濃く残っている。 浅草寺へ通じる仲見世 予想を遥かに超える人手である。 これは、早いところ大黒家に 急がねばならない。 ”大黒家・別館” 何故か森閑としている。 入り口には張り紙が、 「今日はお休み 本館は営業しております」 実に厭な予感がしてきた。 そして、その不安は ものの見事に的中するのだが・・・ 続きは明日へ、
by shige_keura
| 2009-01-14 08:54
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