”子産み石”とは
葉山、三浦近辺の地層から出る凝灰岩が 波風に洗われているうちに その中から球形の岩石が誕生したものだ。 凝灰岩から生まれた丸い石(球)。 (今回見つけた最大にして最高の品) 元来は安産祈願、子宝祈願のお守りだったが 今では一般的な願い事を叶えてくれる 縁起の良い”丸い石”とされてている。 ここ久留和海岸は 子産み石が流れ着く浜として 知る人ぞ知るの存在なのだ。 相模湾沿いには 森戸、一色、秋谷等々 数多くの浜辺があるが 何故か子産み石は 久留和海岸に集中している。 縁起物と聞いて黙っている訳にはいかぬ。 おまけに今日は 昨日の荒天の影響で 数多くの漂流物が見られる。 実に”子産み石”を見つけるには 絶好のお日和なのだ。 浜には今まさに シーカヤックで海に出ようとする 親子のカップルがいた。 親は私よりも上に見えるが どうしてどうして元気一杯だ。 きっと、子産み石のご利益のおかげなのだろう。 波打ち際には 岩がゴロゴロと転がっているが 形の丸いものは余り見当たらぬ。 暫く探しているうちにわかったのは 砂の上に丸い坊主頭をちょっとだけ出している岩が目に付く。 これを、掘り返せば良いのではないか? 結果は「ピン・ポーン!!!」、 幾つかの形の良い石が見つかった。 事のついでに ワカメもほんのちょっと戴こう。 (本日の収穫!!) 法律に拠れば、 海の中に入って海産物を取るのは 漁業権を犯す事となるが 浜に漂着している物は 落し物だから法に触れるわけではない。 (浜で干している商売用のワカメ、 これを失敬したわけではない) その結果、翌朝には 磯の香り一杯の ワカメの味噌汁と メカブのたたきご飯を楽しむ事が出来た。 更に、おまけとして 奇妙な穴が開いている小さな石を発見し持ち帰る。 鉛筆立てか花を活けるのに 面白いと思ったからだ。 東京の我が家に帰宅後 早速ベランダの黄色い花をあしらってみた。 「これは!!これは!!!! いいねーーーー!!」 子産み石の効果が早くも出たのかもしれない。
by shige_keura
| 2009-03-26 09:04
| 旅
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