先日、見るとはなしに
見ている大相撲と書いてしまった。 しかし、その言葉を チョッピリ訂正しなければならぬほど 夏場所の最後3日間は 手に汗握る取り組みが続いた。 それは13日目の 白鵬と日馬富士の対戦だったり 14日目の琴欧州が白鵬の連勝を阻んだ投げ技、 或いは日馬富士が朝青竜を 外掛けで叩きつけた一番だったりした。 中でも、千秋楽 日馬富士が琴欧州を 窮余の首投げにほふった時 古き大相撲ファンは きっとあの時を思い出したことだろう。 相撲、柔道等の格闘技での醍醐味は ”柔よく剛を制す”であり ひいては”小よく大を制す”である。 中でも小が豪快に大をほふる時 見ている者は胸がすく思いがする。 それが、窮地に追い込まれた小が放つ 豪快な離れ業であればあるほど これほど痛快なものはない。 あの時がまさしくそれだった。 それは1955年5月29日 今回と同じ夏場所の千秋楽に起こった。 対戦した両力士は 小兵横綱栃錦、 178センチ、130キロ、 相手は大関の大内山 203センチ、154キロの巨漢。 大内山の猛烈な上突っ張り 栃錦かいくぐって二本差すもきめられる。 そのご再び離れ 大内山の突っ張りが炸裂する。 土俵を割るかと思われた栃錦が 最後に放った大技が首投げ 大内山の巨体は スローモーションでも見ているかのように 土俵に崩れ落ちていった。 (裁く行司は髭の式守伊之助、 低い姿勢に注目!) 以来、この栃錦の首投げは伝説となった。 そして、今回の両力士、 日馬富士、身長185センチ、体重129キロ 琴欧州、身長204センチ、体重153キロ。 まさに伝説の再来 半世紀ぶりの時空を超えて 飛び出した大技、離れ業だった。
by shige_keura
| 2009-05-26 07:56
| スポーツ
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