9回裏無死1,3塁となった所で
古葉監督は北別府投手を ブルペンに走らせた。 このことが江夏の心を乱した。 「何で、この期になって 俺を信用できんのか!!」 一方、古葉は古葉で考えがあった、 それは延長戦に備えてのものだった。 この試合、江夏は7回1死からマウンドに立ち まさにロングリリーフ 10回以降の続投は 誰の目からも無理だった。 監督として万全の備えを怠らないのは 当然と言えよう。 しかし、江夏の心は乱れた。 その心理を読んだ衣笠は マウンドに駆け寄り 諄々と江夏を諭したのである。 広島が絶体絶命のピンチを切り抜けた主役、 それは、勿論江夏なのだが 影の主役が二人居たと私は信じている。 その一人がこの場面の衣笠で もう一人については あとで説明する。 衣笠の功績、 それは、その直後の 江夏の投げた2球が物語っている。 2-1後の第4球 江夏は内角低めに ボール球で直球を投げ込んだ。 (江夏の狙い通り球は内角低目はへ) 佐々木は見逃して カウントは2-2となる。 江夏はこの第4球目が 21球の中でも最高のボールだったと 述懐している。 何故ならこのボールが 次のボールを生かすか殺すかの 勝負球だったのだ。 第5球、今度は江夏は 同じ内角のストライクゾーンに投げ込んだ。 「来たな!!」 佐々木はしめたとばかりバット一閃、 しかしそのバットは空を切った。 江夏のボールは 急角度で内角低目のボールゾーンに 曲がり落ちたていったのだ。 第4球の残像を生かした 江夏、会心の投球だった。 左殺しの佐々木を切ってとったことで 江夏はとりあえず一山乗り越えた。 そして、1死満塁 クライマックスが近づいてくるのだが・・・・ 続きは明日の最終回で
by shige_keura
| 2009-07-09 07:50
| スポーツ
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