目の前に広がる景色を見た途端
「あっ!!これはあの時の・・・・・ 全くそのままなんだ!!!」と、思った。 我々が幼い頃の小学校時代 切手収集に熱中していた ご同輩の方々は多いと思う。 かく言う私もその一人、 夢中とまではいかなかったが 国内外の切手を集めていた。 丁度その前後から 時の郵政省が記念切手の発行に 力を入れ始めたのではないだろうか。 それは”お年玉記念切手”を初め 福沢諭吉を初めとする偉人切手、 国体記念、浮世絵シリーズ等だった。 そして国立公園記念切手も そのひとつだった。 (北山崎、第一展望台へ向う道) 今、我々が訪れている 北山崎の海岸そして鵜の巣断崖は 陸中国立公園の丁度中心である。 陸中海岸が国立公園として 認定されたのが1955年、 現在、国内29有る国立公園中 20番目として登場してきた。 従って、国立公園の中では 新参者に属すといって良いだろう。 1955年といえば 私は小学校の高学年であったから 当然の如く、この記念切手を手に入れた。 そして、北山崎第二展望台から眺めている眺望は まさしくあの記念切手の景色そのままだった。 家内も絶景を眺めた途端 記念切手を思い出したというから まさしくあの切手の景色は ここからのものなのだろう。 この展望台が第二というからには 第一展望台も有るということだ。 実は第二に行く為には 第一展望台から 300段の階段を 下っていかなければ到達しないのだ。 しかし、300段下るという事は 帰りは300段上るという事だ。 それを最初に聞いて 恐れをなしたのか メンバー32名のなかで 切手の絶景を拝む事が出来たのは 10名にも満たなかった。 足腰がまだ丈夫なことに 感謝せねばならぬ。 空気は澄み切って 200メートルもの隆起海岸の断崖と 波の浸食で穴の開いた奇岩 これぞ国立公園の景勝を 心行くまで楽しむ事ができた。 遠くにはかつての夏スキーのメッカ 月山が霞んで見えている。 (一番奥にかすかに見えるのが月山) 山歩きの好きな親父は 夏になるとスキーを抱えて 月山に行ったものだった。 当時、なんで真夏にスキーを持って 出かけるのか?と 私は不思議に思って見ていた。 ふと、そんな昔を思い出しながら 景色に見とれていた。 あれから60年近くの 歳月が流れようとしている!! 「いやいや、早いものだなー!!」 (鵜の巣断崖からの眺望)
by shige_keura
| 2009-10-03 08:40
| 旅
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