今年の夏はえらく暑いうえに長く続いた。
それが秋に入ると急に寒くなったり 又、暖かさを通り過ぎて暑くなったり、 結局は秋らしい青空を拝めぬままに 10月末から11月を迎えた。 こういった目茶目茶な気候は 植物にとっても良い筈はない。 その結果、地方によって差はあろうが 紅葉の出来高は例年に比べ劣ったに違いない。 しかしながら、山中湖周辺を散策すれば それなりに秋の紅葉を楽しむことができた。 ここは忍野村唯一のというよりか 冨士北麓唯一の瀑布、”鐘山の滝”だ。 見過ごしそうな道路わきの古びた階段を下りると 今や廃墟化した観光スポットが眼前に現れる。 それが”鐘山の滝”なのだ。 私有地を一般に公開していたのが 何らかの事情で維持できずに立ち退いたのだろう。 今や荒れ放題の民家の内外、 但し、ここから見える滝の眺めは一興だ。 山中湖に水源を発した桂川が 忍野八海の湧水を吸収し 白波を掻きたて流れ込んでくる。 紅葉ではなく黄葉の中の瀑布をしばし楽しんだ。 ここは、富士吉田歴史民俗博物館の庭、 今や、ライトアップの準備が進んでいる。 古民家脇の細道の両側の楓は丁度見ごろ! 多くのアマチュアカメラマンが シャッターチャンスを窺う姿が見られた。 次なるはホテル、”鐘山苑”の庭、 辺鄙な場所には全く似つかわしくない 広大な手入れの行き届いた庭が待っていた。 趣味の良し悪しはともかくとして それなりに紅葉の景色を楽しむことができた。 いやいや、探せばあるものだ。 今年の紅葉はイマイチであると聞いていたが そんなことはない、立派なものだ。
by shige_keura
| 2010-11-12 09:13
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