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馬場は近いか?遠いのか? -3-
馬場下にそびえる真っ赤な鳥居
”虫封じ”で有名な「穴八幡」である。
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ここにも馬場があるが
これは流鏑馬の為のものだ。
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享保13年(1723)、
徳川吉宗が世継の病気平癒祈願の為に
流鏑馬を行ったのがここの馬場の始まりだ。
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拙者、安兵衛の馬場に行く前に
仇討成就を本殿にお参りすることとした。

(細長い境内、きっと流鏑馬はここで行われるのだろう)
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「穴八幡」から徒歩で10分ほど
目指す高田馬場は水稲荷神社の手前にある。
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馬場の面影を残した細長い広場には
敵の姿は何処にも見当たらない。
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その代わりに無粋な自動車が何台も駐車していた。
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しかしながら、昔の絵の面影をとどめ
更には、馬場横には都心とは思えぬ
鬱蒼とした木々に囲まれた”甘泉園”公園があり
大立ち回りの雰囲気を醸し出している。
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馬場に入る横には
明治45年西園寺公望寄進による
堂々たる”堀部安兵衛武庸加功遺跡碑”が建立されていた。
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池波正太郎氏は「堀部安兵衛」の中で
安兵衛と邪悪の剣豪、中津川祐見との死闘に
実に8ページも費やしているが
これほど迫力の有る
斬り合いの文章は他に無い。

最後の場面だけでも紹介しよう。

「人の声か、刃の叫びか・・・・・
 得体の知れぬ音響が大気を引き裂き、
 今度は祐見の大刀が朝の陽に光って宙にはね飛ばされた。

 どうしたものか、手が地へつくほどにのめった祐見のくびすじへ、
 安兵衛の片手なぐりの一刀が打ちこまれた。

 びしゃっ・・・と血が地上に叩きつけられ、
 首のない中津川祐見の胴体が
 物凄い勢いで三間ほども走ってゆき、
 ぎくりと止まったかと見えたが、
 急に戸が倒れるように伏した。

 安兵衛は大きく股を広げたまま茫然としていた。」

高田馬場、その面影に十分満足した私だが
最後にやらねばならぬことが残っている。

それは安兵衛とは逆コースだが
馬場から新宿、天龍寺まで歩くことなのだ。

高田馬場から新宿まで、
明治通りを行けばすこぶる簡単なのだが
先ほどの酒屋に寄ったのが大間違い!

気がつけば市ヶ谷近辺を彷徨う羽目になり
天龍寺到着のころは陽も沈みかけていた。

               (天龍寺前の光景)
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天龍寺は曹洞宗の寺だが
徳川家の葵の紋所をいただいている。
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それは、家康の側室、西郷の局の父の菩提寺で
局が2代目将軍秀忠を生んだことによるものである。
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とにもかくにも全コース制覇した!!

この寺の裏手に安兵衛は暮らしていたのだ。
ならば、彼の若さを持ってすれば
十分に血闘には間に合ったのだ。

安兵衛にとって馬場は近かった。

しかしながら爺にとって、馬場は遠かった。

参考資料、「堀部安兵衛」  池波正太郎
     「食卓の情景」  池波正太郎
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by shige_keura | 2011-02-13 17:47 |
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