11月28日、プロ野球ベストナインが発表された。
ペナントレースを盛り上げた顔ぶれが揃う中で ひと際注目したのがパリーグの投手部門だ。 入団5年目にして、楽天、田中投手が選出、 今年の成績から文句のつけようも無い結果である。 しかも、先輩の大投手、 日ハム、ダルビッシュを抑えてのものだけに 本人は無上の喜びを味わったことだろう。 一方、田中に後塵を拝したとはいえ ダルビッシュの成績も抜きんでいたものがあった。 勝利 敗戦 防御率 完投数 田中 14 6 1.27 14 ダルビッシュ 18 6 1.44 10 今や、球界の顔とまで成長した二人は 共に、本年、プロ野球史に残る、 素晴らしい記録を樹立したのである。 先ずは田中投手の防御率1.27は 2リーグ制以降、堂々第5位にランクされる数字なのだ。 防御率 達成年 投球回数 1.村山実 0.98 1970 156 2.稲尾和久 1.06 1956 262 3.村山実 1.19 1959 295 4.村山実 1.20 1962 306 5.田中将大 1.27 2011 226 1-5位中、1,3,4位を占める村山は驚異的、 しかも1位の1970年は彼の引退する3年前、 晩年、下り坂の中での1点以下は奇跡としか言いようがない。 安定感抜群と言われた稲尾の登場は当然としても 他の並みいる大投手を押しのけて 田中投手が第5位! もう、マー君とは気安く呼べなくなってしまった。 ダルビッシュ投手の入団以降の成績を記す。 勝利 敗戦 防御率 完投数 2005年 5 5 3.53 2 2006 12 5 2.89 3 2007 15 5 1.82 12 2008 16 4 1.88 10 2009 15 5 1.73 8 2010 12 8 1.78 10 2011 18 6 1.49 10 通算 93 38 1.99 55 2桁負けた事が1回も無い安定感は抜群、 そして2007年以来5年継続する1点台防御率は プロ野球史上初の快挙なのである。 しかも、僅か在籍7年で5回の防御率1点台、 これは戦前戦後の大投手と比べても 全く、遜色のない数字なのだ。 防御率1点台達成年通算回数、ランキング 1位 8回 ビクトル・スタルヒン 2位 7回 若林忠志、金田正一 3位 6回 藤本英雄、稲尾和久 4位 5回 別所毅彦、村山実、ダルビッシュ有 5位 4回 小山正明 (史上初の300勝投手、ビクトル・スタルヒン) 田中、ダルビッシュ両投手の今後の活躍に期待するとともに 生涯通算防御率が下記の居並ぶ大投手の間に 割って入ることを楽しみにしている。 通算防御率ベストテン (投球回数、2000回以上) (通算防御率1位、藤本英雄) 防御率 在籍年度 投球回数 1 藤本英雄 1.90 1942-55 2628 2 野口二郎 1.96 1939-52 3447 3 稲尾和久 1.98 1956-69 3599 4 若林忠志 1.99 1936-53 3557 5 ビクトル・スタルヒン 2.09 1936-55 4175 6 村山実 2.09 1959-72 3050 7 別所毅彦 2.18 1942-60 4350 8 荒巻淳 2.23 1950-62 2202 9 杉下茂 2.23 1949-61 2841 10 金田正一 2.34 1950-69 5526 (投球回数史上1位、最多勝利の金田正一)
by shige_keura
| 2011-12-05 08:30
| スポーツ
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