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映画の中の酒 -名優とシャンパンー
我々世代にとって、
アメリカのゲイリー・クーパーと
フランスのジャン・ギャバンが
世界の2大スターとなるのではないか。

ところが、私の映画史を振り返ってみると
西部劇から映画に入っていったこともあり、
子供のころは圧倒的クーパー派だった。

最初の内は、それこそ、ジャガイモ面したギャバン、
一体全体、どこに魅力が有るのか?
さっぱり、分からなかった。

ギャバンの事が心底格好良い! と思った作品が
「現金に手をだすな!」である。
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この作品は1954年日本公開なのだが、
私が見たのは1960年代半ばだろう。

ジャック・べッケル監督による本作は
フレンチ・フィルム・ノワール、
すなわち、「フランス映画暗黒街物」の代表的作品である。



初老のマクス(ジャン・ギャバン)とリトン(ルネ・ダリー)は、
真の友人であるとともに
仁義を重んじる昔気質のヤクザである。
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彼等二人は足を洗う前のお仕事として
5000万フランの金塊を首尾よく手に入れ保管する。

マクスから固く口止めされたにもかかわらず
リトンは酒場の踊り子、ジョジ-(ジャンヌ・モロ-)に
口を滑らせてしまう。
               (ジャンヌ・モローとリノ・ヴァンチュラ、共に新人時代)
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ところが、彼女は手段を選ばぬ新興ギャング、
アンジェロ(リノ・ヴァンチュラ)の情婦だった。

リトンは窮地に陥るが
マクスに救われ、彼の家に連れて行かれる。

マクスは独り暮らし、がらんとした家、
生活の匂いは何もしてこない。

ここからが、ジャン・ギャバンの独壇場となる。

冷蔵庫から冷えたシャンパンを取りだす。

「食いものはパンしかない、
 しかし、シャンパンは上ものだ!」
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シャンパングラスなど有らばこそ、
コップ酒でバゲットをちぎりながらの酒宴となる。

バゲットをちぎり、口に運ぶタイミングの良さ!

堂にいったギャバンの巧いこと巧いこと、
シャンパンとパンだけの食事が
これほど輝いて見えた事はない。

リトンのコップにシャンパンを注ぎながら
しみじみと忠告するマクス。

「いいか、リトン、俺たちゃ若くないんだ、
 な、女には気をつけろと言ったろ。

 ほとぼりが冷めるまでは静かにしなきゃ、
 ま、いいから飲めや、今日の所は」

ギャバン、丁度50歳を迎えた時、
まさに、彼の映画人生に於ける絶頂期である。
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友人に受けた借りを返すため
単身、敵地に乗り込むリトン。

親友を助けんものと、修羅場に向かうマクス、
金塊を諦めてもリトンを助けだそうとするマクス。
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しかし、最後に待っていたのは
ほろ苦い親友の死であった。

哀愁を含んだ、主題歌、
「グリスビーのブルース」が画面を流れる。

男が惚れる男の中の男、
ジャン・ギャバン!!
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by shige_keura | 2012-02-10 09:44 |
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