日本で優れた打撃人の称号として、
トリプルスリーと云う言葉が使われる。 これは、年間、打率3割、本塁打30本、 そして盗塁30を達成した打者の称号だ。 達成者はたったの8名、 岩本義行、別当薫、中西太、蓑田浩二、 秋山幸二、野村謙次郎、金本知憲、松井稼頭央。 惜しかったのが昭和29年の長嶋茂雄、 1塁ベースを踏み忘れて本塁打を1本取り消され29本、 如何にも”チョ―さん”らしい記録である。 大リーグでは、トリプルスリーは24回達成されており、 バリー・ボンズはひとりで3回達成している。 これは、勿論、最多記録である。 ただ、大リーグではトリプルよりも ダブル(本塁打と盗塁)がより評価されている。 つまり、高打率と盗塁数は相関性が高い、 分かりやすい例を上げればイチロー選手のように。 従って、足が関係ない本塁打が沢山打てて なおかつ、足が速い選手が注目されるわけである。 長い長いメジャーの歴史だが、 ダブル40(年間本塁打と盗塁40以上)を 達成した選手は僅かの4人。 ホセ・カンセコ、アレックス・ロドリゲス、アルフォンソ・ソリア-ノ、 そして主人公のバリー・ボンズだ。 そして、驚きはこれからだ。 彼は1998年、通算400-400を達成した。 即ち、通算本塁打と通算盗塁、共に400を記録したということだ。 更に、2003年、ボンズは遂に、通算500-500を達成した。 前人未到とはこのこと、 何しろ、メジャーの歴史を顧みても 400-400の達成者も居ないのだから。 日本はどうだろう??? まるで、ボンズの足元にも及ばない。 本塁打 盗塁 張本勲 504 319 山本浩二 531 231 長嶋茂雄 444 190 金本知憲 470 161 ボンズの生涯盗塁数が514!! 以下が、日本の誇る俊足選手の盗塁数と本塁打数だ。 盗塁 本塁打 1. 福本豊 1065 208 2. イチロー 622 213 3. 広瀬叔功 596 131 4. 柴田勲 579 194 5. 木塚忠助 479 42 日本の歴代盗塁数4位に入るボンズ、 彼の通算本塁打は762本、メジャー最高記録だ。 違う角度で見てみよう。 長距離砲のひとつの特徴、弱点は 振りが大きいので三振が多い事である。 但し、ボンズは例外、 彼が年間100以上の三振を喫したのは メジャー・ル-キ-イヤ―ただ1回である。 (サミー・ソーサ) 一方、当時のボンズのライバル、 マイク・マグワイアは16年間で10回、 サミー・ソーサは18年間で12回、 100以上の三振を記録している。 (マーク・マグワイア) これほど投手にとって厄介な打者はいない。 それがボンズ、40歳の時の記録に表れている。 この年、彼は2度目の首位打者(0.362)となり 本塁打45本、打点101、素晴らしい記録を残した。 ここで目を剥くのが四球の数、 年間232の四球を選び、 その中の120は無条件(敬遠)で歩かされた。 この数字は無論、飛び抜けた記録として残っている。 ダイアモンド・バックスとの試合では なんと、9回2死満塁で敬遠されたこともある。 その結果の出塁率が0・601!!! 驚きの記録、驚異の男、 それがバリー・ボンズなのである。 (ジャイアンツの本拠地、AT&Tパーク、 後方の海に打ちこんだ本塁打、スプラッシュヒットの合計は 69本、内、ボンズが35本打ちこんでいる) 「打つ方、走るほうは分かった、 でも、守備はどうなんだい??」 「ボンズは守備の称号、ゴールデン・グラブ賞を8回受賞している」 「恐れ入りました!!」
by shige_keura
| 2012-05-23 09:19
| スポーツ
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