Top
原点回帰の勝利
1894年、映写機を開発したフランスのリュミエール兄弟は
スクリーンに動画を投影することに成功した。

シネマトグラフと名付けられた装置は
のちにシネマ(映画)となって世界に広がっていくことになった。
c0135543_22455061.gif

リュミエールとはフランス語で、
「光」、「明かり」の意味である。

世界中の人々に「明るさ」を与えてくれた映画、
「光」を必要とする装置を考案した人がリュミエール、
これほど相応しい名前はないだろう。

時は進み1927年、
映画に一大革命がもたらされた。

スクリーンに登場する人の声が聞こえてきた!!

即ち「ト-キ-映画」の誕生だ。

世界初のトーキー映画が「ジャズシンガー」、
アメリカの人気エンターテイナー、
アル・ジョルソンが記念すべき第一声を響かせた。
c0135543_22463176.jpg

”You ain't heard nothin' yet !”

直訳すれば「聞いたことも無い!」、
「見た事も無い!!」となるのだろう。

しかし、銀幕には次の字幕が流れた。

「お楽しみはこれからだ!!」

けだし名言!! 素晴らしいセリフだ。

この言葉に導かれるかのように
映画は庶民の最大の娯楽として
つぎつぎと、そして多くの楽しさを生みだしていった。

「お楽しみはこれからだ!」

カラ-、ワイドスクリーン、音響効果の進歩はドルビーサウンズとなり、
特殊撮影は究極のコンピューター・グラフィック(CG)を生み、
3Dの作品が次々と誕生してくるようになった。

映画の技術革新は目覚ましく
留まる事を知らなかった。








映画技術革新花盛りの今、
ハリウッドは実に粋な計らいをしてくれた。

今回の第84回アカデミー賞。

作品賞、監督賞、主演男優賞を含む
5部門の栄誉に輝いたのが「アーティスト」。

本作品は白黒、スタンダード画面そして
基本的には無声映画のスタイルを踏襲している。
               (チャップリンの「モダンタイムス」)
c0135543_2312021.jpg

製作はフランス、さすが映画の本質を見抜いている国だ。
               (ジャック・タチの「ぼくの伯父さん」)
c0135543_2321313.jpg

物語はト―キ―の誕生に因って
没落していく大物男優と
躍進していく新人女優を描いている。

フランスだからこそ作り得た作品、
CG、3Dが席巻するアメリカでは誕生する筈が無かろう。

しかし、この映画をアカデミー作品賞として誉め称えた
ハリウッドの良心(敢えてこの言葉を使う)も特筆ものである。

二人の俳優が生き生きと画面で躍っている。

それは、「映画の主役は人間だよ」と語りかけているようだ。

               (私の最も好きな映画、「ニュ-シネマパラダイス」
c0135543_2331551.jpg

ハイライトのオチは、
エリア・カザンの「欲望と云う名の電車」、
ビリー・ワイルダーの「アパートの鍵貸します」を彷彿とさせる。

映画史を飾る職人の中職人に敬意を払っているかのようだ。
c0135543_8342977.jpg

CG、3Dを蹴散らした人間味あふれる映画、
「ア―ティスト」に乾杯!!!
[PR]
by shige_keura | 2012-05-29 08:30 |
<< 喜んでよいものか?? 力の限り >>



2007年9月末にこちらに引っ越してきました。
→過去のブログを見る


ホームページ 



LINK 

カテゴリ
全体



スポーツ
その他
LINK
トリップアドバイザーにお勧めブログとして認定されました。金沢 ホテル
旅行口コミ情報
以前の記事
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
more...
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

LINK FREE

このブログの写真・テキストの無断使用はお断りします。

(c) 2007 shige_keura. All rights reserved.