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「山中日記2012」  -山椒の実の熟する頃-
中学2年の時の事だったと思う。

新任の国語の教師、H先生が勧めた本、
それが「桜の実の熟する頃」、作者は島崎藤村だった。

先生の勧め、タイトルも何やら魅力的、
面白そうだぞ!

ところが読み始めたまではよいが、
何が面白いのか、重苦しいばかり、
途中で放り出した。

藤村の若い頃の繊細な感情、
鬱積、希望、挫折、・・・・・・・・、
中学2年の私には無理だと言うことだ。

ただ、途中で諦めた事がずっと気になっていた或る日、
妙な疑問が頭をよぎった。

「桜の実」とは「サクランボ」のことなのか?

サクランボは「桜桃」という桜の木になる果実、
ならば、桜の実はサクランボである筈だ。
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でも、なにか釈然としない。

「サクランボの熟する頃」と
「桜の実の熟する頃」、まるで雰囲気が変わってくる。

藤村がここで云ってる桜の実はサクランボではなく
熟すと紫色のグミのような・・・・・・、
いわば鑑賞用の桜の木になる実の事なのではないか?
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藤村が意味している所は、
青春とはサクランボのように
美しく、甘く、スッキリとしたものではない。

それは、熟すと紫色をした花の桜の実のように
美しいものでもなければ甘酸っぱいものでもない。

これが「桜の実の熟する頃」に
込められた意味なのではないだろうか?

それで自分なりに納得した私は、
二度とその本のページを開けなかった。



横道にどんどん入り込んでしまったが
今日は、桜の実ではなく山椒の実のことだ。

6月末から7月初旬、
「山椒の実の熟する頃」に
毎年恒例の作業が行われる。
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見上げる山椒の木、
緑の葉の中の緑の実、
良く良く見ると随分と実がついている。
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これは大層な収穫が期待できそうだ。
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汗をかく暇もなく、1時間もしないうちに
用意したボウルの中は山椒の実で一杯となった。
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時間はその夜更けに飛ぶ。
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実についたヘタ、皮、等の除去作業、
あたかも夜鍋の内職仕事が
延々と3時間近く続いた。
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単純作業だけに飽きてきて
ここが男にとっては一番の難関だ。
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あとは東京に持ち帰って家内にお任せ。

大好きな、「ひき肉との含め煮」が
食卓に現れるのを楽しみにしている。
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by shige_keura | 2012-08-08 15:28 |
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